支援を希望する学生の方へ

2024年11月14日更新

学修支援センター(大学院事務課、たまプラーザ事務課)は学修上の支援を必要とされる方の相談窓口を担当しており、授業時の配慮支援を希望される場合のご相談を受け付けています。また、授業時の配慮支援申請の有無にかかわらず、学修支援センターの教職員との定期的な面談等で、学修上の困難や困りごとに対するサポートも行っています。

障がいや病気が理由で学修に悩んでいる方は、ひとりで抱え込まずに、まずは各窓口にご相談ください。自分が対象になるのかわからない場合も、気軽に相談に来てください。

障がいのある学生の支援に関するパンフレット

障がいのある学生本人および保証人の方に向けたパンフレットを公開しています(学内各所の窓口にて、印刷したものを配布しています)。

授業時の支援(合理的配慮・教育的支援)について、具体例や手続きの流れ、注意事項を要点を絞ってまとめています。また、学修支援センターで実施している授業時以外の学修支援についても紹介しています。

また、障がい学生支援に関する学内の部署についてもまとめています(本ページ下部に詳細を記載しています)。障がいのある学生およびその保証人の方は、ぜひご一読ください。

 

● ダウンロードはこちらから

障がいのある学生の支援に関するパンフレット

 

合理的配慮・教育的支援に関するガイダンス動画

授業時の支援(合理的配慮・教育的支援)について、動画で詳しく説明を行っています。この動画は、新入生全員がガイダンス時にご視聴いただくものと同じ内容です。

在学生で、新たに合理的配慮・教育的支援の申請を考えている方も、ご視聴いただけましたら幸いです。

(YouTubeの字幕機能で、字幕のオンオフを選択できます)

 

 

授業時の支援|合理的配慮・教育的支援のご案内

國學院大學では、合理的配慮・教育的支援を通じて、障がいのある学生の授業参加をサポートしています。学修支援センターが窓口となっています。

大学教育における合理的配慮とは、公平な学修機会を保証するため、授業参加の障壁となっているものを取り除いたり、調整することを表します(単位取得を保証するものではありません)。國學院大學では、合理的配慮に加えて、「教育的支援」という枠を設け、多様な背景を持つ学生の授業参加を保証できるように努めています。「教育的支援」は、医師の診断があり、心身の機能の障がいによって、中長期的(大学在学期間中を目安)に、 学修参加に制限が生じている学生が対象です。

 

▍授業時配慮支援申請の手続き

① お問い合わせ|学修支援センター窓口にお問い合わせ・面談の申込

※ 申請には発行から3か月以内の診断書、または障害者手帳、指定難病受給者証等の根拠資料の提出が必要になります。

 

② 面談|学修支援相談員との面談

どのような支援が必要かつ提供可能なのか、ご本人と面談を行いながら検討します。

 

③ 支援内容の決定|学修支援センター委員会の承認を経て、各授業ごとに判断・決定

配慮支援の内容が教育の本質を損なうおそれがある、本学にとって過度の負担と判断される等の場合は、ご希望に添えない可能性があります。

 

 

▍配慮・支援の例

國學院大學では、様々な障がいのある学生に配慮・支援を提供してきました。これまでに提供してきた配慮・支援に基づいて、障がいの種別ごとに考えられる配慮・支援の内容をまとめました。申請の際に、ご参照ください。

(配慮・支援の内容は、個別の状況によるため、「この場合は、このような希望しか伝えられない・その他の希望はできない」というわけではありません。詳しくは、申請の面談の際にご相談ください。)

 

⚠️ 配慮の提供および授業担当教員にお願いすることが難しいもの

合理的配慮・教育的支援は、障がいのある学生の学修参加を保障するものとなっています。その目的にそぐわない希望や、授業担当教員の過重な負担となる希望は、学修支援センターから授業担当教員にお願いすること、または配慮を提供することができないことにご留意ください。

【例】

・単位取得の保証を求めること

・欠席や遅刻の取り消し

・申請前の期間に遡って、配慮を求めること

・授業形式の大幅な変更(対面授業をオンデマンド授業にする、欠席に代わる代替課題を設けるなど)

  • ① 視覚障がい(盲・弱視)

    ・ 電子データの提供

    読み上げソフトによる情報保障を行うため、電子データ(wordファイルやPDFなど)の提供を授業担当の先生にお願いします。電子データがない資料については、学修支援センターにてスキャンして電子データにすることも検討いたしますので、ぜひお問い合わせください。

     

    ・ ユニバーサルデザインに基づく資料作成

    既存の資料では見づらい、例えば、文字が小さい、見づらいフォントが使用されている、行間が狭いなどの場合、授業担当の先生に作成する資料の調整を依頼することができます。先生によって、それが難しい場合は、変更可能な電子データの形で、資料を提供してもらうなど、可能な対応を先生に検討・対応していただきます。

     

    ・ 学内施設への同行

    弱視により学内の案内板が見えづらい学生に対して、場所が覚えられるよう学内にある施設にスタッフが同行いたします。また、建物内は、点字ブロックがない箇所がございますため、盲の学生に対しては、必要があれば、その都度、スタッフが同行します。

  • ② 聴覚障がい(ろう・難聴・聴覚過敏)

    ・ロジャー(デジタル補聴援助システム)の使用

    先生の声が聞き取りづらい、グループワーク中のグループメンバーの声が聞こえづらい等がありましたら、ロジャーを使用することができます。ロジャーは、渋谷キャンパス、たまプラーザキャンパスに1台ずつあり、貸し出しも可能です(希望の時間帯が重複した場合には、応相談となります)。

     

    ・パソコンノートテイク(文字による同時情報保障)の提供

    ロジャーを使用したり、前方の席に座っても先生の声が聞こえづらい場合などは、パソコンノートテイクを利用することができます。パソコンノートテイクは、学内ワークスタディの一つである学生サポーターが担当しています。

     

    ・話し方の調整依頼

    授業担当の先生に、ご自身の聞こえに合わせて依頼をすることができます。「授業ではなるべくはっきりした声で話してほしい」、「グループワークの時は、周りのグループと距離を空けてほしい」、「話しかける時は、後ろからではなく、前から話しかけてほしい」など、ご要望に合わせて、先生方に配慮をお願いします。

  • ③ 肢体不自由(筋ジストロフィー・手足麻痺など)

    ・遅刻に対する事情理解

    例えば、車椅子での移動の場合、エレベーターの利用や建物間の移動などで、どうしても休み時間の移動が間に合わないことがあります。そういった場合に、授業担当の先生に事情を理解してもらい、遅刻扱いにしないよう配慮を求めることができます。

     

    ・課題の電子データでの提出

    例えば、手に麻痺などがあり、筆記用具での書字が難しい場合、代わりにパソコン等を用いた電子データでの課題作成・提出を先生にお願いすることができます。

     

    ・試験の電子データでの回答

    上記と同様に、用紙を用いたテスト問題の筆記解答が難しい場合、パソコンでの解答に変更するよう先生にお願いすることができます(期間内の試験の場合は、教務課と協議いたします)。その場合、他の学生への配慮およびデータの授受のため、別室での受験となる場合があります。

  • ④ 内部障がい・慢性疾患・難病・その他の機能障がい(心臓疾患・大腸疾患など)

    ・事情理解と特定の行動の許可

    体調の悪化や服薬スケジュールにより、授業中に服薬する、教室を一時退室する場合があることを、あらかじめ授業担当の先生に伝え、理解とそのような行動の許可をお願いすることができます。

     

    ・運動負荷が高い授業や移動に対する配慮

    体力の低下があったり、医師から負荷の高い運動を禁止されている場合などに、運動負荷の高い授業内容の調整をお願いすることができます。また、それにより、移動に困難がある場合に、遅刻に対する理解や配慮を求めることができます。また、体育系の科目については、個別で調整をいたしますので、ご相談ください。

     

    ・ 試験の途中退室の許可

    膀胱や腸の疾患・障がいにより、試験時間中にトイレを利用する可能性がある、または不安があるという場合は、事前に途中退室の許可を依頼することができます(試験中の途中退室は原則不可となっている授業が多いです)。なお、授業の中で試験を実施する科目については、試験監督が授業担当教員一名のみとなってしまうため、別室での受験となる場合があります。

  • ⑤ 発達障がい(注意欠如/多動症、自閉スペクトラム症、限局性学習症)

    ・ 重要情報の掲示

    聞き逃しにより、レポートの提出やテストなどに関する重要な情報が参照できなくならないよう、文字情報にて掲示してもらうよう先生にお願いします。多くの場合、授業資料に記載していただくか、本学の学修管理システムであるK-SMAPYⅡの掲示板に掲載していただく形となります。

     

    ・ 講義内容の録音・撮影許可

    聞き逃しやメモが追いつかないことに対する情報保障として、講義内容の録音や板書の撮影許可を先生に依頼することができます。希望する場合には、学修支援センター宛にデータ利用の同意書に署名いただく必要があります。

     

    ・ 提出期限の延長

    予定管理の苦手さやマルチタスクの苦手さがある場合に、提出期限の延長を先生にお願いすることができます。なお、期限が延長されるかどうかは、他の学生との公平性や教員の負担等を考慮して、授業担当教員が判断します。また、注意事項にも記載されているように、課題の期限が過ぎた後に申請を行っても、遡って延長をお願いすることはできませんので、ご注意ください。

     

    ・ グループワークにおける参加の仕方の調整

    人との関わりに苦手さがあるという場合に、先生にグループワークの参加の仕方について相談することができます。グループワークに参加することが授業の本質に関わっている場合は、参加しやすい方法を先生と一緒に検討します。グループワークが一つの手段として位置付けられる場合は、代替課題が提供される場合があります。

  • ⑥ 精神障がい(統合失調症・双極性障がい・抑うつ性障がい・不安障がい・睡眠障がいなど)

    ・ 発表方法の変更

    例えば、人前で話すことに強い不安がある場合に、発表方法の変更を先生に依頼することができます。録画により代替する、教員の前のみで発表する等の配慮が考えられます。また、人前で発表することが授業の本質に関わる場合は、どのように発表するかを相談する形となります。

     

    ・事情理解

    欠席が怠学によるものではないこと、授業中の居眠りが症状に由来するものであることなどを先生にあらかじめ伝えることができます。授業担当の先生に事情を理解してもらうことで、安心して授業に参加しやすくなります。

▍注意事項

  • 授業欠席を取り消したり、別の形で補うことなどのお願いは学修支援センターからは行っていません。欠席への対応は、学則および授業担当教員の基準により行われます。
  • 授業時配慮支援申請は、学修への公平な参加を保証することを目的としています。成績の保証や単位取得を約束するものではありません。
  • 申請前の時期に遡って配慮/支援を求めることはできません。申請をしてから、配慮/支援が提供されるまで、通常2週間〜1ヶ月程度かかります。申請を希望する方は、早めに学修支援センターにお越しください。

 

授業時の配慮・支援以外の相談や窓口の紹介

國學院大學では、障がいのある受験生・在学生に対し、入試 → 入学 → 卒業まで、切り目のないサポートができるような支援体制を整えています。

障がいに関することでお困りの場合には、各窓口の利用をぜひご検討ください。

 

なお、入試にかかる合理的配慮については、下記の入学課のページをご参照ください。

入試における合理的配慮について

▍学修支援センター(履修や学修全般に関する相談・定期面談)

障がいのある学生の支援に関して、学修支援センターでは、配慮・支援のコーディネートだけでなく、学修に関するお困りごとのサポートを教員・職員・専門相談員が実施しています。

(診断書の提出は必要ありません)

 

❒ 履修相談

「体力に自信がなくて、自分のペースで履修計画を立てたいけど、どんな風にすればいいかわからない…」というようなお悩みは、履修相談をご利用ください。主に、履修に詳しい職員が対応させていただきます。

 

❒ 定期面談

「生活のリズムを作るのが苦手なので、定期的にモニタリングしてほしい」、「課題の提出期限がなるべく守れるように、一緒に目標を決めてほしい」等のご相談も、定期面談としてお受けしています。主に、専門の相談員が対応させていただきます。

 

❒ 学修相談(アカデミック・アドバイジング)

「卒論のテーマが決められない」、「リポートを何から始めたらいいのかわからない」、「発表の準備を一緒にしてほしい」等の学修に関する困りごとがある方は、アカデミック・アドバイジングをご利用ください。専門の教員が対応させていただきます。

 

学修支援センターの個別相談の詳細はこちら

▍学生相談室(障がいに伴う学生生活全般の相談)

学生相談室は、障がい学生の大学生活全般を支える相談窓口です。ご自身の障がいに関することはもちろん、学生生活上のさまざまな悩みに対応します。相談には臨床心理士や精神科校医など専門スタッフが対応しています。受付は来室・電話・メールで可能です。

 

❒ 支援例

・ 定期的なカウンセリングを通した障がいに関する自己理解の支援

・ 友人ができにくい、周囲とよくトラブルになるといった悩みへの対人関係支援

・ 自己管理やスケジュール管理支援

・ 医療や家族と連携しながらの学生生活支援

・ 不注意や疲れやすさなど精神障がいや発達障がいを疑う学生への精神科校医面談

学生相談室の詳細はこちら

▍キャリアサポート課|障がいのある学生の就職支援・情報提供

障がいのある学生支援専門のキャリアアドバイザーや担当職員との[個別面談]や、障がいのある学生にあった就職活動方法について[ガイダンス]を実施しています。また、キャリアサポート課資料室に[障がいのある学生支援コーナー]を設置しております。

 

❒ 個別面談

● 専門のキャリアアドバイザーとの面談を予約制で受け付けています

下記のようなお悩みのある学生は、キャリアアドバイザーの面談をご利用ください。

・ 「就職活動、そもそもまず何からはじめていいかわからない・・・」 

・ 「どのような企業が障がい者採用枠で募集をしているのか知りたい」

・ 「障がい者採用枠か一般の採用枠で応募するか悩んでいる」

K-SMAPYⅡからの事前予約制です。K-SMAPYⅡ(就職>面談予約)で予約が出来ます。

前日までの予約制、当日は窓口か電話にてご相談ください。

※原則1枠30分ですが面談枠に空きがあれば窓口か電話にて2枠まで予約が可能です。

● キャリアサポート課担当職員との就労相談も可能です。窓口でお声がけください。

 

❒ ガイダンス

障がい者雇用制度や障がいのある学生ならではの就職活動方法について、ガイダンスを開催しております。ガイダンスの詳細は開催時期になりましたら案内をしますので、K-SMAPYⅡの掲示配信をご確認ください。

 

❒ 資料コーナー

障がいのある学生対象の求人票や合同企業面談会の案内、各種セミナー資料を配架しています。

キャリアサポート課の詳細はこちら

学修支援センターへのアクセス

▍渋谷キャンパス(文学部、法学部、経済学部、神道文化学部)

教育開発推進機構事務課 学修支援センター

場所:渋谷キャンパス百周年記念館1階

TEL:03-5466-6744

Mail:gs-support@kokugakuin.ac.jp

受付時間:祝日等を除く

     月曜日 〜 金曜日 10時 〜 18時(12時50分 〜 13時50分は閉室)

 

▍たまプラーザキャンパス(人間開発学部、観光まちづくり学部)

たまプラーザ事務課

場所:たまプラーザキャンパス1号館1階

TEL:045-904-7721

Mail:gs-support@kokugakuin.ac.jp

受付時間:祝日等を除く

     月曜日・火曜日・水曜日・金曜日 9時 〜 16時40分(12時45分 〜 13時45分は閉室)

 

▍大学院

大学院事務課

場所:渋谷キャンパス若木タワー5階

TEL:03-5466-0142

 

※ お電話でお問い合わせの場合、障害者手帳・診断書等があればお手元にご用意ください。これまで受けてこられた支援の内容について伺います。

※ 祝日・大学休業日および夏季・冬季・春季休暇期間は、開室時間が変更されます。各休暇期間開始前に公開される開室表で、ご確認ください。

このページに対するお問い合せ先: 教育開発推進機構事務課

学生生活支援

MENU