准教授

東海林 孝一

ショウジ コウイチ

専門分野
会計学
本学就任
1991年04月01日
担当教科
サマーセミナー(演習1)、サマーセミナー(演習2)、サマーセミナー(演習3)、スプリングセミナー(演習1)、スプリングセミナー(演習2)、予算管理、原価計算、基礎演習A、基礎演習B、演習1(2)、演習2(4)、演習3(4)、管理会計1、管理会計2、簿記と財務報告A、前期課程・会計学特論1(講義・演習)、後期課程・会計学特論1(講義・演習)

著書・論文紹介

 2013年に株式会社ローソンがホームページ上で開示した『ローソン統合報告書2013』は、それまで同社が刊行してきた財務情報を中心とした『アニュアルレポート』と非財務情報が主な内容である『環境保全・社会貢献活動への取り組み報告(環境報告書)』を1冊にまとめて報告したものであり、中長期にローソンに関わるステークホルダーに対して、企業の全体像と方向性について理解を得ようとの目的があった。  財務情報を理解する上で非財務情報は欠くことはできないので、この統合報告書に日本経済新聞社と日本IR協議会が2013年11月に「IR優良企業賞」を授与したのは評価できる。しかし将来情報の取り扱いや統合報告書の開示ルールが定まっておらず、それらがステークホルダーの意思決定をミスリードしかねない問題も孕んでいる。  本稿はこれらの問題点を指摘しながら、問題点の超克への方向性を考察したものである。

 1990年代後半以降、日本の会計基準は国際的収斂(コンバージェンス)によって数多く変更されている。しかし会計基準の変更は専ら財務会計など外部報告会計の問題として認識され、これまで管理会計研究においては等閑視されてきてしまった。そこで本稿では、会計基準の変更があった場合の事業部の業績評価のあり方を考察するとともに、事業部業績評価はどのようなポイントをふまえなければならないかの試案を示した。

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教授からのメッセージ

客が少ない深夜になぜコンビニは営業する?
 皆さんは深夜にコンビニへ行ったことがありますか? いつもは立ち読みをしている人もいて賑わっている店でも、深夜は閑散としています。それでも、混雑している時間帯と同様に照明は明るく、ドリンクは冷えていておでんや中華まんもアツアツです。でもほとんどお客がいないのですから、アルバイトの人件費や電気代を節約するために深夜営業はせずに閉店してしまえばいいと思いませんか。しかし、私の専門である管理会計の立場から見ると24時間営業する理由が明らかになるのです。
 まず、朝7時から23時まで開店する16時間営業と24時間営業の費用を比較してみましょう。人件費に関しては16時間営業でも朝の開店準備や閉店後の片づけが各1時間と考えると、24時間営業しても増加する勤務時間は6時間です。深夜ですから時給1,300円で6時間×2人分、計15,600円の人件費が増加します。電気代は16時間営業の場合では閉店後照明は消せますが、アイスや冷凍食品がダメになってしまうので冷蔵庫の電源は切れません。おでんや中華まんの加熱器も電源を切ったら品物が傷まないように冷蔵庫に保存する必要があります。従って、照明以外の電気代は24時間営業とほとんど同じです。店舗の家賃や駐車場の支払地代は営業に関係なく負担する費用ですからどちらも同じです。以上から24時間営業することによって増える費用は、電気代を含め多くても18,000円前後と考えられます。そこで売上を考えます。コンビニによる利益率は約30%なので、60,000円の売上があれば約18,000円の利益が得られます。従って、24時間営業する(つまり8時間営業時間を増やす)ことで60,000円以上の売上が見込めれば、営業した方が利益は増えると計算できます。業界トップのセブンイレブンの1日平均売上高は640,000円ですから、この8時間の時間延長で目標は簡単に達成できるでしょう。このように、経営戦略の収益性を分析する手法は差額収益分析といい、予算管理や原価計算とともに管理会計で学ぶ重要な概念です。

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