助教

青木 洋司

アオキ ヨウジ

専門分野
中国哲学
本学就任
2016年04月01日
担当教科
中国古典読法1、論語演習、中国文学講読1、漢文学概説(2)、中国古典読法2、漢文学概説、基礎漢文学、中国文学基礎2、中国文学講読3、人文総合特殊講義A、中国思想史(2)、卒業論文2(3年次)、卒業論文、卒業論文2(4年次)、漢文学講読1、漢文学講読(4)、漢文学講読2

著書・論文紹介

『孔子通紀』の内容や本学所蔵本の特徴などを発表した。『孔子通紀』は、「前紀」「正紀」「後紀」から成る。「正紀」は、孔子の誕生から七十三歳の死去までの言行を『孔子編年』など先行する諸書を比較検討し、編年体によって記すものである。「後紀」は、従祀の諸儒百二十四名の事蹟及び評価などを記す。従祀の諸儒は、『孔顔孟三氏誌』は簡潔な記述であるが、『孔子通紀』は、歴代の正史などを引用し、各人物に朱子学的な観点からの褒貶の意を含ませている。 本学所蔵本は、林読耕斎・大田南畝・小汀利得などの旧蔵書であり、多数の書き入れが存在する。第四冊巻末裏表紙見返しの南畝直筆の識語は、『大田南畝全集』所収の識語の訂正を含むものである。また、本文中の朱筆と藍筆との書き入れは貴重なものであるが、その書き入れ者の問題を指摘した。

蘇軾の『尚書』注釈書である『書伝』における史事の引用は、先行研究において「『尚書』注釈史において特異」とされるが、『尚書正義』や『書伝』以後の南宋の『尚書』注釈書に確認できる。『書伝』の特徴は、その引用される史事である。他の注釈書よりも非常に幅広いのである。そして、史事の引用は、『尚書』解釈の具体例を示すものであることを指摘した。また、蘇軾の文集に収められている「書義」などに『書伝』と類似する議論が見えることから、史事の引用は若年から最晩年まで一貫していた解釈手法であることを指摘した。

「『孝」の物語~中国近世・日本近世の事例」と題するパネルディスカッションにおいて、「南宋から元における『孝弟也者、其爲仁之本與』解釈」を担当した。この問題について、当該時代の眞德秀『論語集編』・金履祥『論語集註攷證』・倪士毅『四書輯釋』などの『論語集註』注釈書や黄震『黄氏日抄』の事例を取り上げ、『論語集註』に示されている朱熹の解釈をどのように受容し、論じていたのかを報告した。

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教授からのメッセージ

入学おめでとう。君たちの前には四年間という特別な時間がある。その特別な時間を本学本学科において、どのように過ごすのか。それは君たち一人一人に双肩にかかっている。
本学科には、大学生活の四年間を充実したものとする講義が数多く存在する。各講義において要求されるものは厳しいものであると覚悟してほしい。しかし、それは厳しいだけではない。その根柢には、君たちへの思いや願いがある。講義は君たちとともに作り上げるものである。そのため、受動的ではなく、能動的な態度で受講してもらいたい。
本学科の講義は、時代、分野ともに幅広い。そこでは、各時代、各分野の文献と格闘することになる。この経験から得られるものは大きい。講義で取り上げられる文献の他にも、自分が興味や関心を抱いた様々な文献にも挑戦することが出来るようになるだろう。中国文学の世界には幾多の文献が存在し、読まれるのを今や遅しと君たちを待っている。それらの文献に挑戦し、中国文学に没頭してもらいたい。
日々の講義のほかにも、本学科の特色として、中國學會、さらには各研究会の活動が存在する。そこでは専門的な研究に触れることが出来る。また、諸先輩や同学と切磋琢磨することは、中国文学へのさらなる理解への一助となるだろう。是非とも研究室の扉を叩いてほしい。君たちへの手助けは惜しまない。

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