神道文化学部 在学生インタビュー(21)

2015年8月6日更新

日本独自の精神文化である神道を専門的に勉強するために、神道文化学部を志望しました

中川さん
フレックスB(昼間主)1年

神道文化学部への志望動機

私はナショナリズム、特に日本のそれについてずっと関心がありました。大学では、日本独自の精神文化である神道を専門的に勉強するために、神道文化学部を志望しました。
そのため学部では、以前から関心がある、日本のナショナリズムと神道の関係について、特に学びたいと考えています。ただ、一見あまり自分の関心のある分野とは関係なさそうに見えても、意外なところで繋がりがある科目もあるだろうと思います。選り好みせずに、様々な科目から多くのことを吸収したいですね。

アイスブレイクで

どの授業も、ほかの授業との繋がりを感じることがあって面白いです

どの授業も新しいことを知ることができ、ほかの授業との繋がりを感じることもあって面白いです。
武田先生の古典講読 Iは、単に『古事記』を読み進めていくのではなく、豊富な資料を用いながら、古代の日本人の考え方や、『古事記』のエピソードが現代でどのように生きているのかといったことにまで関心を広げてくれます。
小林先生の神道史学 Iは、古代の人々の価値観や時代背景の話に始まり、教科書に書いてあることを丁寧に解説してくれます。また、武田先生の古典購読 Iで学んだ『古事記』で出てきた神様が、神道史学Iの授業にも登場します。その神様は具体的にどの時代にどこに祀られるようになったとか、どのような祭祀が行われたとか、神道史学Iの授業ならではの視点から、新しいことを知ることができます。
西岡先生の神道概論は、神道のごく基本的なことをわかりやすくイラストや具体例を交えながら解説してくれます。神道概論で概要を知り、神道史学 Iや神社祭式概論 Iといったより具体的なテーマのある授業で詳しく中身を学ぶと、理解も進んでどの授業も興味深く感じられます。時にはブラックジョークも交えながら、この学部らしいと言っていいのかも知れませんが、緊張感のある雰囲気が好きですね。

神道文化基礎演習グループワークで

齊藤先生の神道文化基礎演習は、他の神道系の授業の内容を理解するための助けになっています。1年生の必修科目であるこの授業では、範囲を指定されて行う神道を学ぶ上での基本事項に関する小テストや、レポート、個人発表といった機会もあります。
小テストで覚えた基本事項は、他のいくつかの神道関連の授業で、時間をかけてより詳しく説明してくださるのですが、小テスト時の勉強で一度概要を知ってからそれぞれの授業で詳しい説明を聞くと、理解がより深まります。
レポートや個人発表も、ただ書いたり発表したりするだけではなく、先生が一人一人に良かったところはもちろん、改善点や2年生以降の演習の授業のレポートにも応用できるような方向性を示してくださるので、とても有意義でした。

将来は神道研究を通じて、日本のために働きたいと思っています

幼いころから研究者の父の背中を見て育ってきたこともあって、研究職に憧れています。まだ自分の専門分野にしたいと考えているものは明確には決まっていませんが、大学院に進学し、またその先も職業として神道研究をすることによって、日本のために働きたいと思っています。
そのためにも、神道の中でも特になにを研究したいのか、またどの分野が向いているのかを考え、それから、授業時間以外にもオフィスアワーなどを通じて、神道を専門的に研究されていらっしゃる先生方の姿を見ることでも、自分に必要な課題を発見していきたいです。

これから神道文化学部を目指す人へアドバイス

神道文化学部は、非常にマニアックな学部です。自分が神道文化学部に入って、なにをしたいのか、ということを考えることが出来れば、受験勉強はもちろん、大学入学後の勉強も捗るはずです。大学に入学した後のことまで考えて、準備するといいと思います。

齊藤智朗准教授より

中川君は、将来大学院に進学して、神道の研究職に就きたいと言うだけあって、私が担当する神道文化基礎演習の発表に、積極的に取り組んでいました。演習での発表テーマは「平将門に対する御霊信仰について」で、3回のグループワークを通じて発表内容を着実に深化させていき、最後の本番となる個人発表も、1年生ながら、参考文献を豊富に用いた学術的な内容に徹したものでした。
これから神道に関する様々な事柄の学修を通じて、必ずや自分の取り組むべき研究テーマを見出していくものと期待します。

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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