神道文化学部 在学生インタビュー(5)

2014年8月20日更新

神道文化学部への入学は、私にとってベスト・チョイスでした

毛塚さん
フレックスB(昼間主)3年

観月祭の感動

毎年10月、大学では神道学文化学部主催の「観月祭」が斎行されています。観月祭は、大学の神殿に季節のものをお供えし、華やかな舞台をしつらえ、学生が舞や雅楽を奉納する、古式ゆかしい行事です。私は昨年、そこで「胡蝶」の舞を奉仕させていただきました。  
秋の夜の月明かりのもとで「胡蝶」を舞い終えた時、かつて一度も経験したことのないような、静かな感動がこみ上げてきました。それは、限りある人生の中で、今ここでしか味わうことが出来ないような、かけがえのない感動でした。
思えば、観月祭の奉仕は、自分を「日本人」として育む貴重な経験でした。そのことを、私は、今でもしみじみと実感しています。

「胡蝶」を舞う毛塚さん

入学前、入学時の不安を乗り越えて

私は、社家ではない普通の家庭で育ちました。神道の知識や心得は、ほとんどありませんでした。
「もし学部に馴染めなかったらどうしよう…」
入学前、ひそかに心配していましたが、そんなことはまったくの杞憂でした。
神道文化学部は、神職を目指すもの静かな人ばかり、という予想は大きく覆されました。あちこち旅をして回る活発な人、とことん勉学に勤しむ人、友人達と盛り上がるのが大好きな人、流行やサブカルチャーに敏感な人…、クラスメイトは、とてもバラエティーに富んだ、個性豊かな面々でした。そこには、社家出身者と一般家庭出身者の分け隔ては、一切ありませんでした。こうした学友たちとの交流で、私は多くの友人を得ることができたのです。

神道文化学部の目指すものとは

神道文化学部は、神職の道を目指す学生が学んでいますが、もちろんそれがすべてではありません。学部では、神道以外にも、世界中のあらゆる宗教文化を学ぶことができます。知的関心は、自ずから海外の宗教や文化へと向かっていきます。
神道文化学部のカリキュラムには、神道という視点から、日本と世界を捉え直す、というポリシーが貫かれています。母国のことを深く知ると、「世界」の姿がまた違って見えてきます。神道文化学部の学びには、実は「世界」へと広がっていく大きな可能性が含まれているのです。

「胡蝶」は4人で舞います。右奥が毛塚さん

志願者へのエール

心の持ちようを変えることで、物事の見方はがらりと変化します。神道を学ぶということは、「目から鱗」を落とし、日本と世界を新しく再発見する、ということにほかなりません。志願者のみなさん、神道文化学部で、ぜひともこのような経験を共にしましょう。みなさんのご入学をお待ちしています。

武田秀章教授より

観月祭に参列する武田教授(中)

毛塚さんたちが、去年の観月祭で舞った「胡蝶」の舞。私は参列員として、最前列でその舞を堪能することができました。
月明かりのもと、蝶のように美しく舞う、舞姫たちの可憐なこと…。私にとっても、実に忘れがたい秋の一夜となりました。
毛塚さんは、「観月祭」の担い手として、今年もまた夏休み返上で稽古に取り組んでいます。また全体の連絡調整役としても、一生懸命活躍しています。
さらに私のゼミ(「神道史学演習 I」)では、「神道と日本語の関わり」についての関心から、「神道古典としての『万葉集』」というテーマを定め、『万葉集』の神観念・霊魂観・言霊信仰を精査し、全力投球の研究発表を披露してくれました。
毛塚さんは、神道文化学部で、日本古来の「舞の手振り」と「和歌の教養」を、しっかりと身に付けつつあります。卒業に際しては、本学ならではの由緒正しい「大和撫子」として、社会に力強く羽ばたいてゆくことでしょう。
神道文化学部では、毛塚さんのような真摯な学生諸君が、熱心に学び、四季折々の年中行事をいきいきと担っています。神道文化学部は、みなさんの入学を心待ちにしています。

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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