神道文化学部 就職内定者インタビュー(6)

2015年12月22日更新

御縁と出会いの大切さを噛みしめています

宮内さん
フレックスB(昼間主)4年

日東工器内定

―まずは神道文化学部入学の動機から教えてください。

「私は鎌倉市内の女子高で学びました。鎌倉は日本の宗教文化のメッカです。神社やお寺への親しみが高じて、神道文化学部への入学を決意するに至ったのです」

観月祭の稽古で

―入学以降、どうやって就職活動に備えましたか。

「私は社家ではないので、当初から一般企業への就職を目指していました。来たるべき就職活動に向けて、副専攻で経済学部の授業を履修し、簿記の資格も取得しました。3年次になると、市役所やIT企業でのインターンシップを通じて社会経験を重ねたのです」

―就職活動はいかがでしたか。

「4年生になっていよいよ就職本番。もっとも辛い時期でした。苦しいチャレンジの末、幸い複数の内定をいただくことができました」

観月祭で

―就職内定の経緯を教えてください。

「会社説明会に始まり、幾度かの接触を経ると、自分なりにその企業の「雰囲気」が感じられるようになります。実は、内定をいただく前から、私が心を引き付けられた企業がありました。どこか神道文化学部と似た「和の心」を重んずるポリシーが感じられたのです。その業界トップシェアを誇る「モノづくり」の企業でした」

「最終面接に先だつある日、その企業の担当の方からお電話をいただきました。『面接の日が近づいてきました。当日はあなたをお待ちしています』…心にしみるような、ありがたいお電話でした」

「後日、面接官の方からこんなお話を伺いました。『その人の顔立ちや佇まいを見ていると、わが社に馴染んで生き生きと働いている姿が見えて来る人がいます。そんな人を採用するようにしています』」

「来週、会社の方が新入社員を歓迎するクリスマスパーティを開いてくださいます。同期の皆さんとの顔合わせが、とても楽しみです」

若木祭で

―大学生活はいかがでしたか?

「就職活動に際しては自己アピールを準備します。どんな大学生活を送ってきたか、自らアピールするものです。私の自己アピールのポイントは、以下のようなものでした」

  • 「観月祭で舞姫を務めました」 ―面接では、藤本頼生先生に撮影していただいた観月祭の画像をお示しして説明させていただきました。
  • 「黒崎浩行先生のゼミで神社の社会貢献を研究しました」―神社が社会貢献をしているということ自体を、驚きをもって受け止めていただきました。
  • 「入学アドバイザーとして大学広報誌『K:DNA」の編集に従事しました」―これも実物をお示しして説明しました。

「思えば、先生方、職員の方々の行き届いたサポートを得て、本当に充実した学生生活を過ごさせていただきました。そのことが、まっすぐ就職内定に繋がっていったと思います。心から感謝しています」

―後輩にエールをお願いします。

「卒業後の進路が決まった今、あらためて御縁と出会いの大切さを噛みしめています。私が辛い時期を乗り越えることができたのは、周囲の方々のご配慮の賜物です。何か人智を超えたものの「おはからい」で、さまざまな御縁が繋がり、自分の道が開けていったように感じています。後輩の皆さん、自らに与えられた御縁に感謝しましょう。そうすれば、その御縁がさらに広がり、自ずから道が開けていくと思います」

宮内さん 就職活動邁進中のころ

武田秀章学部長より

インタビューののち、宮内さんと話していて愕然としました。宮内さんは、今年に入って、お母さんを亡くしていたのです。
宮内さんは、昨年度の観月祭で「浦安の舞」の舞姫を務めました。学部サイトにその際の所感を次のように寄せてくれました。
「いよいよ当日。あがり症の私は、「とにかく神様に対して一生懸命舞うことだけを考えよう」と決意して舞台に上がりました。 ところが舞が始まると、今までの緊張が嘘のようにすっと消えていきました。 最初は神様に喜んでもらおうとの一心でしたが、舞うにつれて、「実は自分こそ神様に見守られてきたんだ…」という思いが、しみじみと込みあげてきました。未熟な私ですが、神楽舞を通じて、神様のおそばに少しでも寄り添うことができたのではないかと思っています」

「実は自分こそ神様に見守られてきたんだ」…そんな思いを噛みしめながら一心に舞った宮内さん。
宮内さんは、そうした思いを抱きしめながら、就職活動にも向かっていったのではないでしょうか。
社会人としての旅立ちを経て、宮内さんを巡る御縁がさらに広がっていくことを、心から祈っています。

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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