神道文化学部 就職内定者インタビュー(2)

2015年1月21日更新

神道文化学部において、全力投球で学修・実習に勤しんだこと自体が、就職内定の決め手になりました

石原さん
フレックスB(昼間主)4年

静岡市役所内定

―神道文化学部入学の動機を教えてください。

私は静岡県の出身です。県都静岡市は、神社や教会が多い街で、市民はどこか信心深いところがありました。そうした環境に触れて育った私は、日本の伝統文化や宗教文化の学びに、心を惹きつけられるところがありました。大学進学に際しては、そんなわけで、神道文化学部への入学を決意するに至ったのです。

―就職活動、採用内定に至る経緯を教えてください。

入学後、私は神職課程を履修し、奉職を視野に入れて進路を考えていました。しかし3年次の半ば頃から、公務員にはっきりと目標を絞り込みました。大学と予備校とのダブルスクールで、受験準備を進めたのです。
公務員試験の最大の関門は筆記試験です。静岡市役所の試験では、あらゆる分野にまたがる55題の問題が出題されました。実にハードな試験でしたが、おかげさまで合格通知を受け取ることができました。
いよいよ正念場の集団面接。「増税をどう考えているのか」「生活保護の不正受給にどう対応するか」といった課題に、具体的に答えなければなりません。公務員を目指す者として、いかに常日頃から社会のさまざまな問題を「自らの問題」として考えてきたかが試されます。付け焼刃は一切通用しません。

―面接ではどのように自己アピールしましたか。

面接の自己アピールでは、自分が神道文化学部の学生であることのアドバンテージを積極的にアピールしました。
祭式作法の実修で身に着いた日本人ならではの礼儀作法、おもてなしの心。
御社頭で、地域の方々と協力しながら祭りを盛り上げていった経験。地域の方々と心を通い合わせた感動的な体験の数々。
とりわけ富士山頂・浅間大社奥宮での一週間に及ぶ宿直奉仕の体験談(2年次)は、面接官の方々から、格別の関心を寄せていただきました。
最後に、私は、次のように訴えました。
「神道文化学部で培ったこのような経験を、ぜひわがふるさとで活かしたいと切望しています。公のために奉仕する「神道のこころ・祭りの心」で、地域のみなさんのために働きたいと心から願っています」
神道文化学部学生であることのメリットを積極的にアピールしたこと、さらに言えば神道文化学部で全力投球で学修・実習に勤しんだこと自体が、面接合格の決め手になったと思っています。

―キャンパス・ライフについて教えてください。

大学では写真部に所属していました。またミニ劇団の演劇活動にも参加していました。
3年次からの茂木栄先生のゼミでは、静岡県内の山宮について論文を纏め、郷土の歴史の奥行きの深さを実感することができました。同じく3年次、京都の八坂神社での神社実習では、生涯の宝物となるような貴重な経験をさせていただきました。
私は、本学のキャンパスに深い愛着を感じています。古い歴史と敬虔な雰囲気を感じさせる佇まいは、本当に素晴らしいと思います。
神道文化学部は、教員と学生の繋がりにも、また学生同士の繋がりにも、どこか家族的なところがあります。学部では、心の通い合う多くの友人に恵まれました。
小中高と学んできましたが、私自身は、今の大学生活が一番愉しく、最も充実した日々です。恵まれた環境の中で、自分らしさを伸ばすことができました。心から感謝しています。

―後輩へのエールをお願いします。

就職活動の最大の正念場は面接です。
面接では、「今まで自分がどう生きてきたのか」が、さらに言えば「自らの人間性」そのものが、赤裸々にあらわれてしまいます。その場しのぎはできません。
一所懸命、自らが選んだ大学で充実した学生生活を送ること。
学修のみならず、学生生活の全般に対して、誠実に、真剣に取り組むこと。
実はそれこそが、就職に向けた最短の「王道」なのです。
私はそのことを、心から実感しています。

武田秀章副学部長より

「地域の『修理固成』の担い手たれ!」

石原君は、真面目で誠実な学生です。
去年、茂木栄教授の演習で石原君の発表を聞いたことがありました。その発表は、関連文献を網羅するのみならず、出来る限り現地に行って自らの足で調べ上げた、全力投球の発表でした。時間と労力を、惜しみなく投入したことが窺えました。どうやら石原君の辞書に、「手抜き」や「省エネ」という文字はなさそうです。
そのような一所懸命の底力は、石原君の就職活動で遺憾なく発揮されました。ふるさと静岡を愛してやまない石原君が、地域の「修理固成」の担い手として力強く成長してゆくことを、心から念じてやみません。

演習で発表する石原さん

石原さんの発表資料

茂木栄教授の「宗教学演習 I・II」

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