根岸 茂夫

教授

根岸 茂夫

ネギシ シゲオ

所属
文学部 史学科
研究分野
日本近世史
  • 研究・教育活動

    学位

    博士(歴史学) (2000年3月 國學院大學 文乙第155号)

    研究テーマ

    論文

    「近世初期武蔵における伝馬継立制度の形成」(2014/03/25)

    「近世前期の岩槻藩と幕政」(2013/10/05)

    著書

    『荷田春満の人的ネットワークと学統』(2015/03/02)

    『近世における前期国学の総合的研究』(2014/03/08)

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教員からのメッセージ

ゼミについて
 近世史の史料をくずし字の原典コピーを使って読んでいきます。現在知られている近世史料のうち、活字化されたものは、おそらく1パーセントもありません。近世史料を読み解くためには、くずし字の知識とともに、内容を正確に把握し、当時の社会が直面していた問題や背景などを見出す作業が必要です。受講生各自が、史料の収集・分析を通じて 多様な史実を見いだし、それを基礎に歴史を考えていくという方法論を身につけ、歴史に対する豊かな知識や創造力、歴史的かつ論理な思考力を持ってほしいと思っており、そのために基本文献や研究動向などを理解できるよう配慮しています。
 卒業論文では、近世初頭から幕末まで、政治・社会・風俗・生活など、幅広い分野を見ています。指導の場や春夏の合宿などを通じて、受講生は各自の研究を発表しながら討論を重ね、互いによりよい論文 を作成しようと協力し合ってがんばっています。なお、史料の原点に触れる機会を設け、機会があれば史跡や博物館の見学・現地調査なども取り入れるつもりです。

   
研究について
 いくつかの研究課題を持っています。第一に、近世武家社会の解明をすることです。武士というのは一般的に知られているようでも、実は不明な点が多く存在します。いま大名行列をキーワードにしてこの問題に取り組んでいます。第二に、関東を中心とした地域史の研究です。若いころから関東農村の史料調査にかかわり、現在でもいくつかの自治体の歴史編纂に携わっています。第三に、国学の成立期の研究です。大学内外の若手の研究者と取り組んでおり、国学の始祖である荷田春満について毎年京都に史料調査に出かけています。併せて近世の神社史にもかかわっています。

受験生・学生に一言
 ときどき就職した卒業生から、自分は史学科を卒業して良かったといわれることがあります。何故かと聞くと、仕事の中で様々な分析や報告書の作成に、卒業論文を書いた経験が役に立ったというのです。目的を定めてさまざまな情報を集め、それを分析しながらガセネタを排して正しい情報を確定し、それを系統的・論理的に考察して方向性を明確にし、その主張を明快な文章にして報告書を作成するという方法は、確かに卒業論文の作成の手順そのものです。また企業関係者から、史学科の卒業生は、トラブルが発生したとき、まず原因を究明し、そこからトラブルまでの過程を歴史的に丹念にたどりながら問題の解決に当たる姿勢を持っているといわれたことがあります。
 史学科に行っても就職がないと、大学に入学するとき私も周囲から反対されましたが、歴史学の方法論を身につけ歴史に対する造詣を深くすることは、現実の社会に対応できる力を身につけることにつながるのではないでしょうか。

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