加瀬 直弥

准教授

加瀬 直弥

カセ ナオヤ

専門分野
古代・中世神道史
本学就任
2006年04月01日
担当教科
神道史学演習1、神道史学演習2、祭祀学1、祭祀学2、神道文化演習、神道文化基礎演習、神社神道概説

著書・論文紹介

平安時代前期の山城稲荷社の神階奉授の実態について、当時の朝廷の神祇信仰全般から検討を加えた論考。特に、天長4年(827)と貞観16年(874)の奉授の理由に注目し、稲荷社の地位向上には、前者から分かる祟を通じての祭神と天皇との直接的な関係と、後者で明らかとなった「私」の信仰の存在が、それぞれ作用したことを論じた。

平安時代を中心とする神職の動向に焦点を当てたこれまでの論文を中心に構成した著作。神職が平安時代初期に公的性を高められつつも、実質的な神社管理についての負担に変化がなかった点と、神社の神に対する神階が、神職の地位にも影響を与えるものとして、平安時代を通じて大きな影響を及ぼしていたことを、主に論じた。

仏教組織に信仰された神祇が、神仏隔離の意識を持たれながらも、神社で朝廷祭祀を受ける理由を構造面から解いた。朝廷祭祀では、祭神との間に距離を置き、間に神職を介在させている。これを神社の立場から見ると、祭神と神職の間の儀礼による独自の関係構築が許容されていることになる。この構図が、朝廷祭祀の影響を神社にもたらさず、仏教的信仰形態を実践できた理由である。朝廷も祭神への恐れのため、それを尊重していたが、特に仏教組織の影響が強い神社では、氏神祭祀の基本に立ち返り、氏人をさらに介することで、神仏隔離を徹底しようと対応していた。

他の著書・論文を見る

教授からのメッセージ

大学は学生が主体的に学問する場です。そして私たちは、いわば知識の引き出しの案内役です。引き出しの中の様子をただ聞いただけでは学問の面白さは分かりません。自ら引き出しを開け、中身を何度も引っ掻き回してください。楽しくなるはずです。学問を楽しくするには、学生自身の積極性が求められます。

MENU