2016年5月23日更新
神道文化学部で生き生きと学ぶ学生諸君。
そんな学生さんの声をお届けします。
榎本さん
フレックスB(昼間主)4年
「「世界史」が大好きでした。とりわけエジプト古代宗教の世界に憧れていました。大学に進んだら、世界の宗教史・比較文化史を、幅広く学んでいきたい。そう考えるようになりました。この時点で、國學院も、神道文化学部も、全くのノーマークでした。そんな折、部活の弓道部で、國學院を目指している友人がいたのです。國學院や神道文化学部の存在を知ったのは、その友人を通してでした」
「大学受験を控えて、宗教学や宗教文化史を学べる大学を見繕いました。宗教文化コースのある神道文化学部も、その選択肢の一つになりました。けれども、先生には申し訳ありませんが、神道文化学部は、あくまでも「滑り止め」としての受験だったのです(笑)。あいにくと本命大学の方は滑ってしまいました。神道文化学部を含む複数の大学・学部から合格通知を受け取りました」
「「さて、どの大学に行こうか…」それぞれの大学・学部について、ホームページ等でリサーチしました。その結果、何か神道文化学部か一番ユニークで楽しそうだと感じたのです。当時、私は神道については全くの無知でした。家に神棚もありません。神道を「しんとう」と読むことさえ知りませんでした。けれども、この学部でなら、充実した学修、楽しい学生生活を享受できそうな予感を抱いたのです。私は神道文化学部への入学を決めました」
「ズバリ的中です!かねて志してきた宗教文化コースの学びが興味深かったことは言うまでもありません。それと共に、いままでほとんど無知だった「神道の学び」がとても新鮮でした。特に武田先生の『古事記』講読。日本の神々の八方破れなバイタリティに心底驚きました。『古事記』講読を導きとして、神道について、日本について、系統的に学んでいきました。その学修は、私にとって「日本発見」の道のりそのものだったのです」
「2年生の時、ヘィヴンズ先生の「神道英語」を受講しました。ヘィヴンズ先生の授業では、先生の話す英語を、繰り返しの復唱によって胸に刻み付けていきます。ネイティブの先生の息吹をうけて、英語のスピリットがしっかりと体に染み込みました。3年次からの専門演習でも、ヘィヴンズ先生のゼミを選びました。ゼミでは、「宗教の自然観」のテーマで演習論文を作成中です。ケルト、アボリジニ、インディアン、アイヌ…。世界各地の自然信仰・精霊信仰の諸相を探求しています。精霊好きのご縁で、ムーミン・スタンドでのアルバイトも続けてきました。ムーミンは、北欧の民間伝承に登場する妖精です。わが国の神道信仰と響きあう、こうした妖精や精霊の世界が、なぜか懐かしくてなりません」
「アメリカ旅行では、シアトル市鎮座の椿大神宮に参拝しました。ロンドンは2回訪れています。イスラム教徒の定宿となっているホテルに宿泊しました。ロンドンは、多民族・多宗教の坩堝のような国際都市でした。グローバル化の現実を肌で感じることができたと思います」
「手帳をご覧ください。連日、就職活動のスケジュールが目白押しです。当初は精神的にとてもきつかったのですが、おかげさまで昨今はだいぶ打たれ強くなってきました。私は神職課程を履修していません。入学当初から一般企業への就職を目指してきました。厳しい道のりですが、引き続き粘り強くチャレンジを続けていきたいと思っています」
「日本が好きになったことです。高校まで、日本のよさを学ぶ教育は受けてきませんでした。私自身の高校時代を顧みても、日本のことについては、殆ど興味も関心もありませんでした。ところが神道文化学部に入るや、学びの環境が一変しました。「日本漬け」「神道漬け」の学修で、わが国の文化や信仰について、詳しく学ぶことができました。その学びは、私にとって「日本発見」の道程にほかならなかったのです。4年生になった今、日本人として生きていく喜びを、心から噛みしめています。入学前には、思いもよらなかったことです」
「神道文化学部への入学は大正解でした。第一志望の大学に入学していたら、これほど愉しい学生生活を享受することはできなかったかもしれない。そんな思いを噛みしめることもあります。大学進学を控えた自分の弟にも、神道文化学部への入学を勧めました。志願者の皆さんにも、神道文化学部への入学を強くお勧めしたいと思います」
神道文化学部の愉しさを、爽やかに話してくれた榎本さん。教員冥利に尽きる思いです。
「この学部に入ってよかった…」
有難いことに、わが学部では、そう笑顔で語ってくれる学生さんが多数在籍しています。
その笑顔が、われわれ教員に何よりの「力」を与えてくれます。
神道文化学部で日本に目覚めた榎本さん。
学部での学びを活かし、自らの進路を力強く切り開いていってください。
榎本さんの健闘を、心から祈念したいと思います。
このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部
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