神道文化学部 在学生インタビュー(30)

2015年12月24日更新

観月祭の雅楽奉仕に、全力で取り組んできました

神道文化学部で生き生きと学ぶ学生諸君。
その声をお伝えしましょう。

武田さん
フレックスB(昼間主)3年

私は富山県の社家に生まれました。
高校時代は野球部一筋の毎日でしたが、大学進学を前にして、自分の将来について思いを巡らすところがありました。
結局は、父に対して、自分の方から「國學院の神道文化学部を目指したい」と申し出たのです。

武田ゼミで

神道文化学部には、全国から神職子弟が集まってきます。

高校までは、神職子弟は自分ひとりだけでした。
けれども大学では、境遇を共にする多くの仲間と出会うことができます。
こうした大切な仲間との付き合いは、これから一生続いていくことになるでしょう。

観月祭の稽古で

大学入学以来、私が全力投球で取り組んできたこと。
それは、「観月祭」での雅楽奉仕です。楽器は笙を担当しています。

観月祭の総監督は、小野雅楽会会長の小野貴嗣先生です。
小野先生の、決して妥協を許さない厳しいご指導、常にパーフェクトを求めてやまないそのご姿勢は、本当に凄いとしか言いようがありません。

先生のご指導のもと、1年次、2年次と全力投球の奉仕を続け、今年の観月祭は3回目の奉仕になりました。
来たる次回の観月祭においても、これまでの反省点をクリアし、望み得る最高の楽を奏でていきたいものと念じています。

國學院で雅楽をしていると、宮内庁の楽師の方々からご指導をいただく機会があります。
そうしたご縁もあって、去年、皇居で宮内庁楽部の雅楽披露のお手伝いをさせていただきました。
こうした有難い経験も、神道文化学部生なればこそのものでしょう。

大学生活も半ばが過ぎましたが、これからも雅楽の道を極め、神道の学びの道に勤しみ、よき神職を目指して自らを陶冶していきたいと願っています。

武田秀章学部長より

本学恒例の風物詩、観月祭。
秋の一夜、学生諸君が、雅やかな楽と舞を奉納します。
武田さんは、雅楽サークル「青葉雅楽会」の代表として、今回の観月祭の雅楽を見事にリードしました。
大勢の楽人を導くその姿は、観月祭の「コンサートマスター」そのものでした。
会場は水を打ったような静けさで、妙なる楽の音に耳を傾けたのです。
武田さんは私のゼミで、郷里の祭礼行事の研究に勤しんでいます。
先日も、諏訪大社の御柱行事との関わりを巡って、力いっぱいの研究発表を披露してくれました。
雅楽の道を窮めた武田さんが、立派な神職として巣立っていくことを、心から願ってやみません。

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