神道文化学部 在学生インタビュー(28)

2015年12月18日更新

無遅刻無欠席で愉しく学んでいます

村田さん
フレックスB(昼間主)3年

―村田さんは北海道生まれですね。

「北国の自然の中で育ちました。「北の国から」の世界です(笑)。野外で遊ぶのが好きな子供でした」

地元の氏神さまでお神輿のお供

―どんな高校生でしたか?

「アートが大好きでした。美術部で油絵を描いたり、版画を作ったりする毎日でした。当初は御多分に漏れず西洋の芸術に憧れていました。それがだんだんと「ジャパネスク」の方向に引き寄せられていったのです。高校3年の頃には、「日本の祭礼や民俗の世界を深く学びたい」、そう強く思うようになりました。本学の北海道短期大学部に進学したのは、そんな理由からでした」

ゼミでの発表

―短大時代はいかがでしたか?

「短大は、こじんまりとして、とても居心地がよかったです。先生方と、家族のように交流させていただきました。とりわけ月岡道晴先生、森悟朗先生から親身なご指導をいただきました」

ゼミで

「在学中、短大の紀要に小論を掲載させていただいたことが何よりの思い出です。『古事記』下巻、仁徳天皇朝の「蚕」伝承を考察したものでした。それは、私が「調べる愉しさ・まとめる愉しさ」に目覚めるきっかけにもなったのです」

―今年の4月、渋谷キャンパスに編入しました。渋谷での生活はいかがですか?

「編入生は、たくさんの科目を履修しなければなりません。神道文化学部だけあって、内容はとても専門的ですが、「むずかしい」「わかりにくい」と感じたことは一度もありません。未知の知識が、とても新鮮です。無遅刻無欠席で愉しく学んでいます」

ゼミの仲間と

「短大時代、武田秀章先生の「神道概説」集中講義を受講しました。それ以来、「渋谷に行ったら、武田先生のゼミに入ろう」と決めていました。ゼミ論のテーマは「天の若日子伝承に見る古代の王権観」。ミクロなテーマを細かく掘り下げるのが大好きです」

祭式教室で

―渋谷でお気に入りのスポットは?

「「東急ハンズ」でウインドショッピングするのが大好きです。子供の頃から工作が得意だったので、行くたびに「遊び心」をそそられます。もう一つは、東急デパート内の本屋「ジュンク堂」。本の品揃えが豊富で、いくらでも時間を潰せます。「東急ハンズ」から「ジュンク堂」へ。休日の鉄板コースです」

―今後の抱負は?

「私は、どこにいってもその場なりの愉しみを見付けられるタイプだと思っています。どういう方向に進むにせよ、周囲の人たちと馴染み、気持ちをともにしていきたいと願っています」

祓詞は自筆。達筆です!

武田秀章学部長より

村田さんと出会ったのは、北海道短大での出張講義の際でした。
短大では、一週間にわたって「神道概説」をみっちりと講義します。村田さんはいつも前列で飄々と聴講していました。
この4月から渋谷に編入、武田ゼミに入った村田さん。
村田さんの加入は、ゼミに新風を齎しました。独自の文献の読みとユニークな発想という点で、村田さんの右に出る者はいないではないでしょう。
『古事記』では、時折、妖精のような女神が登場します。
ゼミ生諸君は、村田さんに、どこか妖精のような面影を感じているようです。
そんな村田さんも、もうすぐ4年生。
村田さんにふさわしい進路が開けることを、担当教員として心から祈っています。

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