神道文化学部 在学生インタビュー(22)

2015年12月2日更新

入学以来、ずっと雅楽に夢中です

神道文化学部で生き生きと学ぶ学生諸君。
そんな学生さんの声をお届けします。

栗山さん
フレックスB(昼間主)3年

―どんな高校生でしたか?

「高校時代、学生オーケストラのメンバーでした。楽器はファゴットです。ドイツへの演奏旅行が、大切な思い出となりました。作曲家では、ラヴェルとドビュッシーが好きです。ラベルの一押しは組曲「ダフニスとクロエ」。冒頭、「夜明け」の音楽の切なさ、美しさ!母が大好きな曲で、私も大好きになりました」

観月祭の稽古で

―入学の動機は?

「オーケストラでの活動が入口になって、世界の宗教文化に興味を惹かれるようになりました。宗教学という学問に憧れを抱くようになったのです。大学進学を前にして、宗教学を学べる大学をチェックしました。その過程で、本学の神道文化学部が視野に入ってきたのです」

―学生生活はいかがですか?

「入学してすぐ、雅楽サークルの青葉雅楽会に入会しました。それまでのファゴットを篳篥に持ち替えたのです。2年次の頃から、神社で助勤を始めました。神前結婚式での雅楽奉仕を重ねるたびごとに、「神道のこころ」をしみじみと実感するようになったのです」

―毎年、観月祭で活躍していますね。

「2年次までは、篳篥の楽人として参加しました。今年は、舞楽の締め括り、「右舞」の舞人を務めました。半年間、必死で稽古を続け、当日は全身全霊で舞いました。神がかりのような状態でした。あの夜の感動を、一生忘れることはないでしょう」

観月祭で

―小野貴嗣先生との御縁を教えてください。

「観月祭では、小野先生はじめ諸先生の厳しくも温かい御指導を頂戴しています。まことに有難いことに、私は、小野先生が宮司を務める小野照崎神社で助勤をさせていただいております。先生から賜った御教示と御鞭撻は、到底言葉に尽くせません」

「小野照崎神社は、「江戸庶民信仰」の聖地のような神社です。境内に富士塚があり、冨士講が営まれ、熱心な崇敬者が集い、今も多くの方々が訪れます。その様子を目の当たりにして、ゼミの演習論文は、神社の「講」をテーマにすることにしました。目下、松本久史准教授の演習で、中世以来の「講」の歴史のリサーチに取り組んでいます」

観月祭終了後

―将来の夢は?

「入学以来、ずっと雅楽に夢中でした。卒業後も、何らかの形で雅楽に関わっていければと夢見ています。奉職も視野に入れながら、卒業後の進路を模索していきたいと思っています」

武田秀章学部長より

栗山さんは、実にひた向きな学生さんです。
観月祭の稽古。栗山さんの舞姿からは、持てる力をすべて出し尽くし、さらにその上を目指してやまない気迫が迸っていました。
そうした気迫は、稽古の回数を重ねるたびごとに、さらにパワーアップしていったのです。
観月祭当日。そうした気迫は見事に昇華されました。
舞台には、「天上の舞」とも言うべき清澄の気が漲っていたのです。
フランス音楽が大好きな栗山さん。栗山さんの篳篥は、フランス式オーボエにも似た典雅な響きを奏でます。ちなみに学部長のラヴェル一押しは「ラ・ヴァルス」です。
頑張り屋の栗山さんが、さらに自らを磨き、輝かしい未来を切り開いていくことを、心から祈ってやみません。

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