神道文化学部 在学生インタビュー(20)

2015年8月6日更新

大学は先生で選べ!

大石さん
フレックスB(昼間主)4年

「教わりたい先生」探し

大学進学を前にして、私は志望校を絞りかねていました。
そんな時、ある先生が次のようにアドバイスしてくれたのです。
「大切なのは、「この大学に入りたい」ということよりも、「この先生に学びたい」という思いですよ。大学は先生で選ぶのです。」
先生の仰る通りだと思いました。さっそく「教わりたい先生」探しが始まりました。
いろいろな大学のガイドブックを取り寄せ、そこに登場する先生方をチェック。気になった先生の情報は詳しくリサーチしました。

本学ガイドブック 石井教授のページ

多くの先生方で、私の心を捉えたのはただ一人。本学の石井研士先生でした。徹底した実地調査、現代社会への鋭い問いかけ…石井先生のクールな学問に魅了されたのです。
「ぜひ石井先生に学びたい…」
私は、石井先生のいらっしゃる本学神道文化学部を、第一志望に決めたのです。

石井先生のゼミに入りたい!

石井先生の「宗教学」は、1年次の必修科目でした。
私はいつも大教室の最前列に座り、石井先生を見つめ続けていました。授業中視線が合うこともしばしばでした。しかし1年次の間、先生と直接お話しする機会はなかったのです。

ゼミでの発表

2年次の後半、3年次のゼミの選考がはじまりました。ゼミは人数制限のハードルがあり、事前レポートで篩にかけられてしまうのです。
私は、それが目的で入学したのですから、何としても石井先生のゼミに入らなければなりません。
全力投球で事前レポートを作成・提出しましたが、それでもなお不安がありました。

意を決した私は、ある日、校門で先生をお待ちしました。登校した先生に、私は必死になって訴えたのです。
「私が入学したのは先生のゼミに入るためでした。ゼミに入ったら必ずベストを尽くします…」
先生とはじめて直に話したのは、この時のことでした。

石井教授からコメントを受ける大石さん

先生と学ぶ日々

夢にまで見た先生のゼミで学ぶ日々。
私は、高校時代から、アジアやアフリカの貧しい人たちに寄付を届けるボランティア活動に勤しんできました。そんな関心もあって、ゼミでは、イスラム教とイスラム社会をテーマにして研究を進めています。
先日も、イスラム社会の一夫多妻制について発表したばかりです。

石井先生は、この4月から副学長になられました。先生がゼミをもつのは、今年で最後です。
「先生最後のゼミ生となることができた私は、何と幸運なのだろう」 …そんな思いを噛みしめています。
卒業まであと半年。いよいよ先生との別れが近づいています。先生との残された「学びの日々」を、大切に過ごしていきたいと願っています。

石井研士教授より

「今を生きる日本の女性として」

大石さんの演習テーマは、イスラムと女性です。イスラム社会に生きる女性がどのような法的社会的な環境で生活しているか理解しようとするものです。
具体的な対象はイスラム世界の女性ですが、その背景には今を生きる日本の女性の問題への関心が存在します。
多文化や多様な価値観が混在する現代社会の中で自分のアイデンティティや将来を模索しようとする姿は、イスラム国家の女性でも日本の女性でも同じでしょう。
すぐに結論が出るような問題ではありませんが、行きつ戻りつしながら考察を繰り返し、前進していってほしいと思っています。

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