神道文化学部 就職内定者インタビュー(14)

2017年1月25日更新

『神道の学び』を活かして

山之口さん
フレックスB(昼間主)4年

クラブツーリズム株式会社内定

―就職内定おめでとうございます。

ありがとうございます。
私自身が旅行好きということもあって、前々からトラベル・観光関連企業を目指してきました。
おかげさまで自分が「ぜひとも入社したい」と願っていた会社から、内定をいただくことが叶いました。

―山之口さんは女子大からの学士入学です。

私の母方の家系は代々の神職です。
女子大時代、その神社の風土や歴史を巡って卒論を作成しました。
その過程で、「もっと神道を本格的に学びたい」という思いが強まってきたのです。そういった理由で、女子大卒業後、神道文化学部の編入試験を受けました。

―学部の学びはいかがでしたか?

編入生ならではの過密な時間割でしたが、「どうしても神道を学びたい」という思いで入った学部です。
懸命に学びました。

―印象に残った授業は?

まず『古事記』の講読。日向、出雲、伊勢、大和…。「神話の舞台」に旅心がそそられました(笑)
澁澤寿一先生の「神道と環境」も熱心に聴講しました。神道の価値観が、世界の環境問題に貢献し得るということに、目から鱗が落ちる思いがしました。
「学部での「神道の学び」を就職活動で活かそう」
そう思って学びました。

―編入当初から、既に就職が射程内でした。

女子大時代に得た知識と経験から日本文化の素晴らしさを再認識し、様々な人に広めたいと考えていたので、編入をして就職活動を考える際に、旅行業界を視野に入れ、目指していました。
そんな中で、土日・祝日はアルバイトに励みました。
接客業のアルバイトでは、「おもてなし」の何たるかを、身をもって体得させていただいたと思います。

―4年次、いよいよ就職活動が本格化しました。

就職活動に先立ち、「自己分析ノート」を作りました。自分の生い立ち、夢と目標、得意分野、学部の学びで得たもの…文字通り自分のすべてを「総ざらい」したのです。
そんな「自己点検」を経て、おおよそ15社ほどの関連企業にチャレンジしました。
おかげさまで3社から内定をいただくことができました。

―選考はどんな雰囲気でしたか?

全体を通して、温かい雰囲気の中で行われていたので、私も全力で自分のアピールをすることが出来ました。

―どんなアピール内容ですか?

私の夢や目標を中心に語りました。
それは、「歴史や文化に特化した旅」を作り上げることです。
そのきっかけは、以前在学していた女子大で、ヨーロッパ文化について学び、実際にヨーロッパを旅行する中で、地元の方々が愛国心に溢れていて、自国に詳しいことを実感したからです。
いま、グローバル時代だからこそ、内外の別なく「地域らしさ」や「真正性」を求められています。
それなのに、私を含めて、日本のことを熟知し、詳しく説明できる人は、まだまだ少ないのではないでしょうか。そのことは、神道文化学部に編入して、学ぶことでさらに強く実感しました。
私は、日本人にこそ「日本文化を知ってほしい、日本を好きになってほしい」と願っています。
それこそが私の夢や目標なのです。

―神道文化学部生ならではのアピールです。何か胸が熱くなってきました。

おかげさまで学部の学びを、就職活動でしっかりと活かすことができました。
神道文化学部に編入学して、本当によかったと実感しています。

―最後に後輩へのエールをお願いします。

大切なのは目的意識です。あるいは自分なりの「志」と言ってもいいでしょう。
神道を学ぶことによって、私の夢はいっそう膨らみました。
神道の学びなしに、目指す仕事にたどり着くことはできなかったでしょう。
「神道の学びを、これからの人生でどう活かしていくのか」。このことを、じっくりと考えてください。
そうすると、自分ならではの「人生の目標」が見えてくるのではないでしょうか。

武田秀章学部長より

「日本を学び、世界を知る」
「もっと日本を、もっと世界へ」
本学のキャッチフレーズです。
山之口さんは、こんな本学のスピリットを身に体して、社会人としての進路を見事に切り開きました。
得意分野を掘り下げることによって、ついに自らの「天職」に辿りついたのです。
「得手に帆揚げた」山之口さんの門出を、心からお祝いしたいと思います。

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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