紺野由希子

助教

紺野由希子

コンノ ユキコ

専門分野
企業財務,計量経営分析
本学就任
2018年04月01日
担当教科
企業財務の基礎,会社入門,経済統計の見方,演習1(2),演習2(4),基礎演習A,基礎演習B,経営特別演習

著書・論文紹介

本研究では,日本の中小建設業者のデフォルトと公共工事の元請からの撤退に影響を与える要因に違いがあるのか,経営事項審査のデータを使って分析を試みた.統計手法はマルチノミアルロジットモデルを用いた.説明変数は経営事項審査のデータをもとに,経営事項審査のスコア,財務データ,非財務データである.分析の結果,デフォルト企業と撤退企業の特性の違いが明らかになった.

本研究はResource Based View(RBV)の理論にもとづいて,新規開業企業が開業時点で持つリソースやケイパビリティーとその後の企業の継続と廃業の関係について研究を行った.具体的には日本の中小建設業者と不動産業者を対象に,「新規開業パネル調査」を用いて企業レベルのマイクロデータで,新規開業した企業の開業前の準備状況や起業家の経験や年齢といった性質が5年後の企業の継続や廃業にどのような影響を与えるのか実証分析を行った.

本研究では,格付機関の格付に依存しない独自の格付モデルを構築した.具体的には日本の上場企業の倒産に有意に影響を与える企業の財務情報,非財務情報を見つけ出し,それらの情報をもとに独自の格付手法を提案した.さらに,我々の格付手法の倒産予測精度の検証及び,外部格付との倒産予測精度の比較を行った.分析の結果,我々の格付手法は,格付会社の格付と同等以上の倒産予測精度があることが示された.

教授からのメッセージ

大学での研究と実務の関わり
私は金融庁金融研究センター,経済産業研究所,一橋大学イノベーション研究センターで,企業や金融機関と規制・政策に関する教育研究に携わってきました.これらの取り組みでは,アカデミックな観点のみならず,政策当局の担当者や他大学の研究者と実務上問題となっている事項について,議論を行いながら研究を進めてきました.大学内の研究だけでは,実務的な視点を得ることは難しかったので非常に貴重な経験となっています.この経験から,大学で学んだことが実務の現場においても使われていて,大学で学んだことを学生自身のキャリアにも生かすことができるということを多くの学生に伝えていきたいと考えています.

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