准教授

小濱 歩

コハマ アユム

専門分野
神道古典
本学就任
2009年04月01日
担当教科
神道と文化、神道と文化999、神道文化基礎演習、日本の基層文化(日本の伝統文化と現代社会

著書・論文紹介

『古事記』の天照大御神と須佐之男命の「ウケヒ」(宇気比・誓約)から、大御神の天石屋戸こもりに到る物語の中で語られる「詔直」という行為の在りようを検討し、『古事記』のテキスト及び『延喜式』祝詞の章句を参照しつつ、「何故「詔直」の効力は限界を免れなかったのか」という問題について論じた。

2013年度私立大学FD連携フォーラムパネルディスカッションにおいて、授業評価アンケートの活用事例をテーマとして加盟校から4大学(創価大学・國學院大學・中部大学・立命館大学)が参加してセッションが行われ、各大学の取り組みについて報告がなされた。筆者は國學院大學からの事例報告を担当し、國學院大學における経済学部における授業評価アンケートの活用事例、及び平成24年度から稼働した「授業評価アンケート」「教員自己評価アンケート」の入力・公開用データベース「K-TeaD」の概要と、学生・教員の反応、及び活用についての展望について報告を行った。また、報告終了後は全体討議が行われ、会場からの質疑に対して回答した。

 『古事記』の大宜津比売殺害伝承について、海外神話及び『日本書紀』保食神殺害伝承との比較対照を通してその特色を明かにすることを試みる。前半では比較神話学の業績を参照しつつ、当該伝承の類話と見做すことができる海外神話三例との比較を行い、当該伝承が単なる追補的挿入ではなく、前後との繋がりの中で、殺害者たる須佐之男命の性格転換の画期と、世界秩序更新の契機を併せて物語る役割を担う可能性を指摘する。次いでその視点を踏まえつつ、後半では『記・紀』テキストに立ち返り、大宜津比売伝承と保食神伝承を対照・分析することで、『紀』が最高神天照大神を中心とする天上・地上の秩序形成を語るのに対して、『記』が産巣日神の意思を中心とし、それを担う須佐之男命の地上秩序形成に果たす積極的役割をも意識した記述となっていることを論じる。

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教授からのメッセージ

[研究テーマ]
『古事記』神代伝承における大国主神・大物主神の神格と、その事跡が『古事記』伝承のストーリーの中でどのような意義を持つものとして扱われているかについて、主にテクスト分析の手法を用いつつ研究して来た。今後は『古事記』の他のトピックについても扱ってゆきたいと考えているが、こうした考察を重ねてゆく果てに、現代を生きる私たちが、この世界や、そこで生きる人間存在について思いを巡らせるとき、古伝承からどのようなことを学び得るかということに関心を持っている。

[教育開発]
大学の教育機関としての役割をより充実させて行くためには、教員側の努力・工夫・改善や、カリキュラムの一層の充実、また、さまざまな悩みを抱える学生への支援など、多様なアプローチがある。そうした諸側面を総合した大学の教育力向上を目指すのが教育開発推進機構である。同機構の教育開発センターに身を置く者として、特に、より良い教育を行うため日々努力している教員を何らかのかたちでサポートできるような施策の充実に向けて微力を尽くしたい。また、平成22年度までは共通教育センターでの業務にも携わってきたので、そこから更に視野を広げつつ、教育開発の問題について自分なりの考えを深めて行くことができればと思う。

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