成田 信子

教授

成田 信子

ナリタ ノブコ

専門分野
国語教育
本学就任
2009年04月01日
担当教科
◇生活と文化(国語教科書教材再読)、言語と文化080、初等科教育法(国語)、国語概説、児童文学、導入基礎演習、演習(人間開発学部)、教育実習1A(事前指導)、基礎日本語(国語力開発)、保育内容(言葉)、演習・卒業論文(人間開発学部)、教育実習1B(事後指導)、教育実習2(参観実習)(幼・小)、教育実習3(教壇実習)(幼・小)

著書・論文紹介

25年度人間開発学部開講の教職関連科目で育つ資質能力について、学生の意識調査を行い、分析を行った。後期に開設された各教科概説は、前期開設の4科目群とは性質を異にするため、あらたに第5の科目群をたて分析を行った。第2の科目群「教科の教育法」と第5の科目群「教科の概説」はいずれも学習指導要領・学習指導に重点があるという結果が得られたが、どのような内容・方法上の関連をもてばよいのかがカリキュラム上の仮題である。

國學院大學人間開発学部の小学校教員養成課程における、教員としての資質能力の開発に焦点をあて、①教職関連科目を受講する学生の意識調査と分析②教職関連科目を担当する教員の意識調査と分析を行い、25年度前期開講の13科目について結果を記述した。調査は28項目を4件法で聞いた。調査を行った科目を4つの科目群に分け、学生の回答から各科目群の傾向をみたところ、第1の科目群では子どもの発達・成長に関する項目、第2の科目群では学習指導要領、第3の科目群では学習指導、第4の科目群では子どもの発達に重点が置かれていることが見え、各科目群は互いに補い合って資質能力育成を担っていることがわかった。が、科目の性質上不足している部分もあり、カリキュラムとして検討する必要がある。同じ科目群のなかでも傾向のちがいがあるのは、開講学年、科目の一般的な特性、担当者の個別的特性が相俟って結果が出ていると考えられる。これらを各担当教員にフィードバックして各自のFDにつなげていく。

小学校3年生の教材「ちいちゃんのかげおくり」をとりあげ、模擬授業で出された学生の読み方の問題点を考察した。一つめには、一場面のかげおくりと四場面のかげおくりを比べて、四場面はちいちゃんが死にゆくところでなされたかげおくりだから悲しいとする読み方とちいちゃんは幻想のなかでも家族に会えたのだから楽しいとする読み方が出されたが、視点が変わっているように見えても実は二つとも読者の「わたし」の読み方を越え出ることはできていないと指摘した。二つめは、死んでしまっても天国で家族に会えて「ちいちゃんは幸せ」と読む読み方が出されたが、それではこの作品の教材価値は引き出せないのではないか、と指摘した。これらの問題点を克服する読み方として、「こうして小さな女の子の命が空に消えました」を取り上げ、「こうして」がどこからどこまでをさしているのか考えること、なぜ「ちいちゃんの」ではなく、「小さな女の子の命」なのかを考えることを提案した。心情理解や自らの意味づけに留まらず、語られ方について読むことの提案である。 

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教授からのメッセージ

 小学校教員の経験が長く、子どもたちと授業はもちろん、様々な活動を共にしてきました。表現活動、校外学習などで学ぶことが多くありました。専門は、国語教育の中でも文学教育および授業研究です。授業記録をとってみると実に多くのことが見えてきます。教師は子どもの声に応答できているか・・・子どもはなにを学んでいるか・・・などなど。
 大学の授業でも、読むことの豊かさや広がりについて深く考えていきたいと思います。教員志望のみなさんに、子どもたちと接する仕事のすばらしさとむずかしさを伝えていきたいと思っています。
 教師になるために、学部で学べることは何だろう?私はまずコミュニケーションの力をあげたいと思います。教師はマルチ人間の部分と専門家としての力量の双方を求められる総合職です。私自身一生学び続ける人でありたいと考えています。
 研究室では、最近読んだ本の話など歓迎です。(携帯小説まではカバーできませんが、学生諸氏に教えてもらいたい!)

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