准教授

尾崎 麻弥子

オザキ マヤコ

専門分野
西洋経済史(スイス・フランス近現代経済史)
本学就任
2010年04月01日
担当教科
基礎演習A、基礎演習B、演習1(2)、演習2(4)、経済史の基礎、西洋経済史(2)、西洋経済史1、西洋経済史2、近代西洋経済史、前期課程・経済史特論2(講義・演習)、後期課程・経済史研究2(講義・演習)

著書・論文紹介

 主としてジュネーヴとその周辺地域を対象とし、19世紀の領土的変更を通じて当該地域のナショナルアイデンティティと経済地理学的な共生関係の変化について検討した。

 18、19世紀のジュネーヴにおける時計製造業の発展とその背後に存在した周辺地域における部品製造について分析した。

 第二次大戦中のスイスにおけるユダヤ人略奪資産問題についての「独立専門家委員会 スイス=第二次大戦」による最終報告書の翻訳。スイス銀行の守秘義務と休眠資産の問題、多国籍企業の問題、難民問題などが含まれる。第六章「戦後における財産権の問題」第七章結論:研究成果と未解決の問題」および第二部第二章「スイス・フランス国境地域と第二次大戦」を担当。

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教授からのメッセージ

西洋経済史を学ぶ~日常生活からEUまで

現代のグローバル化・高度情報化社会において、わたしたちは世界の情報・製品を容易に手に取ることができます。大きなスーパーマーケットやデパートには世界の食材がならび、外食産業においてもかなり現地のものと近い味のものを味わうことができます。テレビやインターネットを通して海外の風景や習慣について詳しく知ることができます。そうしたなかで、現在の私たちの生活、とりわけ「衣(洋服)」や「住(家や家具)」において、日本古来の生活様式と並んで、西洋の生活様式の影響は非常に大きいのではないでしょうか(「食」はエスニックフードを含めさらに多様化していますが、やはり洋食文化の影響は無視できないと考えます)。
 経済史は人間の経済活動を研究する学問ですが、その根底には「人々の日常生活」があります。日常生活の中に、生産活動(農業・工業など)・流通活動(商業)・消費活動があります。すなわち、西洋経済史はまず、「わたしたちの現在の生活にもかかわっている、西洋の人々の日常生活はどのように発達したか」を研究する学問です。個人に関するミクロ的な視点を、個人の集団である地域や国家にむけることによって、「農業生産の拡大はなぜおこったか」「都市はどのように発展したか」「国民市場はいつできたのか」などといったテーマへとつながっていきます。しかし、それらは決して我々と無関係なものではありません。
 EUの拡大、深化とともに、ヨーロッパにおいては地域的な枠組みが見直され、重要視されつつあります。西洋経済史を学ぶ際に、個人の日常生活→地域→国家→超国家(EU、世界)というさまざまな分析視角をもつことによって、現在の世界経済をみる新たな視点を身につけるとともに、自らの日常生活を見直す好機となってくれれば幸いに思います。

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