藤野 寛

教授

藤野 寛

フジノ ヒロシ

専門分野
哲学(倫理学)、ドイツ現代思想
本学就任
2016年04月01日
担当教科
倫理学A、倫理学1、倫理学B、倫理学2、基礎演習2、哲学演習、卒業論文、生活と文化(「日本文化論」を読む)、比較文化・比較文学092、生活と文化(アイデンティティと多文化主義)、比較文化・比較文学093

著書・論文紹介

昨今、現代の社会問題を分析する上で、「承認」という言葉が重要な役割を演じています。個人や集団のアイデンティティ形成にとって、他者から認められるという経験の重要性が認識されつつある、ということです。愛されることこそは、認められることの範例的経験に他なりません。「愛することは女性の十八番(オハコ)」という発言を手がかりに、承認論とジェンダー論の接点を探ろうとしたのが、この論考です。その際、承認の経験が必ずしも個人の自律性の強化につながらず、逆に、支配的イデオロギーへの迎合に帰結しうるという危険性についても、指摘しました。

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教授からのメッセージ

文学部に入学したものの、自分が何をしたいのか、自分に何ができるのか、わからないままに、消去法で選んだのが、哲学科だった。おかげで、一体自分は何をしておれば哲学していることになるのか、という問いが、新たにつけ加わることになり、いまだに答えは ― もちろん ― 出ていない。ただ、哲学の本や論文を読みながら自分の頭に浮かぶ考えをノートに書きなぐっているときが何よりも愉しい、という可笑しな人生になってしまった。「人生は可笑しい(absurd)」とは、カミュやネーゲルも言っていることだ。哲学も、「人生の可笑しさ」とつきあう ― かなり可笑しな ― やり方の一つだ、と思う。ふんだんに ― できれば苦笑・失笑ではなく、朗らかに ― 笑うこと、それが目標だ。

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