教授

樋口 秀実

ヒグチ ヒデミ

専門分野
中国近代史、日中関係史
本学就任
2004年04月01日
担当教科
史学基礎演習B、史学展開演習(東洋史)、史学基礎演習C、史学展開演習1(外国史)、史学展開演習(東洋史)、史学展開演習2(外国史)、史学展開演習(東洋史)、史学導入演習、史学基礎演習A、東洋史特殊講義、史学特殊講義、史学応用演習(外国史)、史学応用演習(東洋史)、史学入門1、史学入門、史学入門2、卒業論文、東洋地域史3(2)、前期課程・日本近現代史研究2(演習)、後期課程・日本近現代史特殊研究2(演習)

著書・論文紹介

この小論は、同じ満洲事変の中心人物でありながら、石原莞爾に比べ研究の蓄積が圧倒的に少ない板垣征四郎の中国における活動と彼の中国認識とを簡単に跡付けたものである。板垣の中国認識の特徴は、中国史上の「征服王朝」に日本の姿をなぞらえ、中国政治における日本の指導的地位を正当化しようとしたこと、ならびに「分治合作主義」にもとづき、中国社会をいくつかの地方に分け、その地方ごとの特色を生かしながら日本の政治指導のもとに分権的に統治しようとしたことの二点である。

本稿は、汪兆銘政権が日中戦争下の日中関係や中国社会において果たした役割を、湖北省における政権の統治の実態を明らかにすることにより、解明したものである。汪兆銘政権に関する従来の研究は、その「傀儡」性の度合いを判定するものが多かったが、本稿は、そうした性質とは別に、日中戦争下で変転する中国社会に対し政権がいかに向き合ったのか、また日本との関わりのなかで政権の性格がどのように定まっていったのかを強調している。本稿において湖北省を分析対象としているのは、同省が日中戦争の最前線に位置しているがゆえに、日本の政治・軍事集団のなかで同省の占領地統治をめぐり戦術的考慮を優先させるのか、それとも政治的考慮を優先させるのかに関する意見対立があらわれやすく、それが汪兆銘政権の統治の性格を規定したこと、ならびに最前線であるがゆえに政権が中国国民・共産両党と正面から対峙し、それがまた政権の性格や統治に影響を与えたことの二つの理由があるからである。

本稿は、1937年3月1日に成立した満洲国の「帝位継承法」の制定過程とその背後にある国家概念の分析を通じて同国の権力構造における皇帝の位置や役割を明らかにしつつ、国家元首であるところの皇帝の権力を分析することで、同国の国家的特質を解明するものである。さらに、本稿の最終的目的は、満州国皇帝を事例として、王の「政治的身体」がどのように形成されるかを通時・通域的に明らかにすることである。

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教授からのメッセージ

ゼミについて
私のゼミは、東アジアの近代史を中心に、アジアの広い地域のどこかを研究しようという学生が集まっています。これまで私が担当した卒業論文のテーマは、中国の文化大革命からガンダーラ美術まであります。おそらく、史学科のなかでいちばん統制のとれていないゼミでしょう(笑)。ですので、とりあえずアジアのどこかの歴史を勉強してみたいという学生さんは、遠慮なく樋口ゼミを訪ねてみてください。

研究について
満洲国皇帝溥儀を中心に、いわゆる「大東亜戦争」期におけるアジアの対日協力者を研究しています。

  
受験生や学生に一言
國學院大学の史学科に来る学生さんは、まじめで、勉強がよくでき、とくに文章を書くのが上手だけれど、やや内向的で、対外的に自分の意思を発信するのが苦手な方が多いようです。そうした長所と短所を、好きな歴史の調査や発表などで、前者を伸ばしながら、後者を克服してもらいたいと思っています。

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