教授

佐藤 長門

サトウ ナガト

専門分野
日本古代史、古代王権・国家の権力構造論
本学就任
1998年04月01日
担当教科
史学基礎演習B、史学展開演習1(日本史)、史学展開演習(日本史)、史学展開演習2(日本史)、史学応用演習(日本史)、史学導入演習、史学基礎演習A、日本時代史1(2)、日本時代史2(2)、史料講読、古文書学演習1、古文書学演習2、卒業論文、卒業論文(1次題目)、前期課程・日本古代史研究1(演習)、後期課程・日本古代史特殊研究1(演習)

著書・論文紹介

6~7世紀の倭王権段階の古代日本で、代々大臣職を「世襲」してきた蘇我氏(稲目・馬子・蝦夷・入鹿)を取りあげ、その成立から衰退までの変遷を追ったもの。彼らは外戚関係の形成に尽力しつつ、群臣合議を主導して多数派工作をおこなうことにより、王権内で生き抜くことを模索した一族であったが、冠位十二階の制定で次第に孤立化・独善化していくと、王族や群臣層の支持を急速に失っていく。以上のことなどについて、最新の王権研究の成果をふんだんに取り入れて論じた。

日本古代の入唐僧らが、当時の最先端文化である仏教をどのように学び、日本に移植したのかについて検討したものである。報告では仏教受容を7世紀の第1期、8世紀の第2期、9世紀の第3期に分け、それぞれの特徴を分析した。

國學院大學大学院日本古代史ゼミに所属していた大学院生たちが、折にふれて発表してきた遣唐使、唐代の交通、入唐僧についての論文を集めて、一書にしたものである。また巻末には、『入唐五家伝』の校訂と宮内庁書陵部所蔵の写本写真、そして『入唐求法巡礼行記』関係文献目録(稿)を収録している。

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教授からのメッセージ

ゼミについて
 3・4年生を対象とする史学展開演習・史学応用演習では、いわゆる六国史の最後にあたる『日本三代実録』を取り上げ、学生とともに輪読をおこなっています。『日本三代実録』は清和天皇から光孝天皇までの時代の正史で、幼帝の出現や摂政・関白制の成立など、日本古代の歴史が大きく変わる転換点に位置する時代を対象としています。政治の仕方も8世紀までとは異なり、先例重視の儀式化されたものに変わっていきます。よって授業では、『西宮記』をはじめとする儀式書を参照して、この時期の政治・社会を解明していくつもりです。またこのゼミでは、卒業論文作成の一環として春と夏に一回ずつ合宿を開いており、ゼミ生はそこで自分の卒論題目に即した発表をおこなっています。ちなみに2013年度は、春は湯河原、夏は熱海でおこないました。そのほか、毎年秋には3年生の希望者を対象に、飛鳥・奈良・京都周辺の巡見旅行も企画しています。正倉院展や京都御所、奈良文化財研究所の見学など盛り沢山ですので、ぜひ参加してください。

研究について
 学部生・大学院生のころから一貫して、日本古代の権力構造の解明に力を尽くしてきました。従来は令制以前や奈良時代がメインでしたが、最近では平安時代にもシフトして研究しています。また大学院の授業などをきっかけとして、日本から唐に渡った渡海僧についてもいくつか論文を公表しています。

受験生や学生に一言
 高校までの「与えられた歴史」とは異なり、大学で学ぶ歴史学はみずから「創り出す歴史」です。いままでは教科書の内容をただ丸暗記すれば良かったかもしれませんが、これからは教科書的な通説を疑い、自分だけのオリジナルな見解を提示しなければなりません。ただし、その新説は単なる思いつきや空想であってはならず、必ず客観的・合理的な根拠が求められます。文献史学の場合、その多くは文献史料になりますので、入学後は史料講読に力を入れてください。

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