教授

針本 正行

ハリモト マサユキ

専門分野
平安時代文学の研究
本学就任
1996年04月01日
担当教科
日本文学演習2(4)、日本文学演習3(4)、卒業論文、前期課程・日本中古文学研究1(演習)、後期課程・日本中古文学特殊研究1(演習)

著書・論文紹介

『かくれ里』は、世界でも十点に満たない貴重な古典籍である。今般、新出の『かくれ里』が國學院大學図書館に所蔵された。國學院大學所蔵『かくれ里』の特徴について、東京大学国文学研究室所蔵本、慶應義塾大学図書館所蔵本などとの本文校合、挿絵の構図、詞書書写者、巻末の印記などの4点から明らかにした。また、成立したと思量される寛文・延宝期の絵巻物、絵草紙の製作過程についても明らかにした。

源氏物語の鎌倉時代の古写本である河内本の特徴について、架蔵断簡二葉をもとに明らかにしたものである。一葉は「伝藤原為家櫃源氏物語切「薄雲巻」」である。現在、当該のツレの断簡は十数葉が発見されているものである。もう一葉は「伝後京極良経筆源氏物語切「須磨巻」である。当該の断簡は名古屋蓬左文庫所蔵尾州家本に欠落している箇所に相当するものである。新出資料としての意義と、その作品論的意義も述べた。

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教授からのメッセージ

『源氏物語』は古典の言葉の宝庫である。しかし、すべての言葉が十全に認知されているわけではない。たとえば、「桐壺」巻の「野分たちてにはかに肌寒き頃」の「たちて」について、一条兼良は「たちは達也 野分のやうなる風なり立にはあらす」(『花鳥余情』)と、「野分だつ」説を述べ、萩原廣道は「たをにごりよみて野分めきてとやうに説る注はひがごとなり さてはふく風などの詞なくては聞こえぬことなり」(『源氏物語評釈』)と、「野分立ちて」を主張する。  学生のみなさんとともに考えていきたい

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