神道文化学部 在学生インタビュー(37)

2016年1月23日更新

神道文化学部に夜間主があって、本当に幸いでした

神道文化学部のフレックスA(夜間主)。
昼間のお勤めののち、夕方から大学に通って学ぶ学生が数多くいます。
そんな学生の声をお届けしましょう。

藤原さん
フレックスA(夜間主)3年

―藤原さんは、どんな高校生でしたか。

「体育会系の高校生で、陸上やテニスに励む日々でしたが、日本の伝統文化にも強く心惹かれていました。着物や浴衣を着るのが大好きで、茶道の習い事も続けていたのです」

―高校卒業後、伊勢の神宮に巫女さんとして奉職しました。

「神宮にお詣りするたびごとに、その清々しさに心打たれてきました。「神宮にお仕えできたら、どんなにいいだろう…」、そんな思いが募って、神宮の巫女を目指すことになったのです。筆記試験・適性試験を経て、おかげさまで奉職が叶いました。神楽殿で舞姫を務める傍ら、お茶やお花も学ばせていただきました」

―神道文化学部入学の経緯は?

「神宮の巫女は5年が任期です。任期後の進路を模索していたころのこと。神宮の神職の方が、『宮中賢所物語』(高谷朝子著、ビジネス社刊)という本を教えてくださいました。私はそこで語られている「祭りと祈りの生活」の姿に、深く心を動かされたのです。「もっと神道を学んで、さらにご奉仕の道を窮めたい…」そんな気持ちが一層高まって、神道文化学部への進学を決意するに至ったのです。伊勢で5年間過ごしたので、今度は東京でさらに広い視野から学びたい、という気持ちもありました」

「そんな私を、神宮の神職の方々が、親身に応援してくださいました。受験のための専門知識のご教示はもちろん、作文のご指導までしていただきました。おかげさまで、無事合格通知をいただくことができたのです」

―フレックスA(夜間主)に入学しました。

「私は社会人なので、学費や生活費は自分で賄わななければなりません。神道文化学部に夜間主があったのは、本当に幸いでした。目下、神社の助勤で学費を補いながら学ぶ日々です」

―学部に入って最もよかったことは?

「仲間や友人と出会えたことです。全国から神職を目指して集った仲間たち。神道文化学部は、そうした仲間たちと共に切磋琢磨できる、かけがえのない「場」です。とりわけ私は、ある同級生の友人から大きな感化を受けています。尊敬する友人と共に同じ道を歩める幸せを、日々噛みしめています」

―授業はいかがですか。

「どの授業も興味深く、一生懸命聴講しています。特に好きなのは祭式の授業です。祭式の所作のひとつひとつに、日本古来の礼儀作法が結晶しています。サークル活動でも、礼法研究会の会員として、祭式作法の研鑽に努めています」

―ゼミは?

「西岡和彦先生のゼミで、斎王や内侍等、「神に仕える女性」の歴史を辿り、その役割を考えています。神仕えの道を窮めたい、というのが私の目標です。その目標の糧となるような演習論文をまとめたいものと願っています」

―大学行事でも積極的に活躍しています。

「前回の成人加冠式では、神殿参進の行列の先導を奉仕しました。同級生の慶事を御祝いしたい、という一心で務めました」

―志願者にメッセージをお願いします。

「入学のきっかけは何でもいいと思います。アニメからでも、巫女さんへの憧れでもOKです。きっかけは何であれ、学部で学ぶうちに、さまざまな出会い、さまざまな気付きがあります。必ずやあなたに「神道への目覚め」が訪れてくるでしょう。志願者の皆さん、神道文化学部で一緒に「人生の目標」を見つけましょう」

武田秀章学部長より

前回の成人加冠式。
藤原さんは、神殿参進の行列の先導を務めました。
その際の藤原さんの雅やかな立ち姿は、いまなお目に焼き付いています。
笑顔がとても素敵な藤原さん。
実は、神仕えの蘊奥を求めてやまない、真摯な求道者なのです。
藤原さんと話すたびに、そのひたむきさ、一生懸命さに心打たれます。
藤原さんの夢の実現を、心から祈りたいと思います。

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