神道文化学部 就職内定者インタビュー(8)

2016年3月10日更新

自信をもって就職活動にチャレンジしましょう

神道文化学部4年生で、就職が内定した学生諸君。
その喜びの声をお伝えしましょう。

浅野さん
フレックスB(昼間主)4年

東急建設内定

―入学の経緯から教えてください。

「大学受験では、複数の他大学に合格しました。その中でわが学部は、伝統ある本学の、新しいフラッグシップともいうべき学部です。しかも、日本でただ一つのユニークな学部にほかなりません。私が神道文化学部への入学を決めたのは、そうした点に魅かれてのことでした」

菅ゼミで

―神道文化学部の経験は就職活動で役に立ちましたか?

「大いに役立ったと思います。私は社家ではありませんが、入学後、神職課程を履修しました。履修の傍ら、神道研修事務課のご紹介をいただき、数多くの神社で助勤しました。私ほど助勤三昧の日々を過ごした学部生は珍しいのではないでしょうか」

「とりわけ、富士山頂・富士山本宮浅間大社奥宮のご奉仕は忘れ難い経験です。ご来光を仰いだ時の感動は、到底言葉に尽くせません」

「靖國神社でも、長期にわたり助勤させていただきました。神職の方々から数々のご教示をいただきました。靖國神社への奉職を夢見た時期もありました。助勤経験から、旧海軍の艦内神社(軍艦内に守護神として祀られる神社)への関心が育まれました。3年次からは、菅准教授のゼミで、「艦内神社の研究」に勤しみました」

「同じく3年次には、神道研修事務課からのお声掛けで、伊勢の神宮の別宮、月夜見神社のご遷宮を拝観させていただきました。あの時の感動もまた、終生忘れることはないでしょう」

「このような経験は、もちろん普通の大学ではあり得ません。神道文化学部生ならでの貴重な経験です。 こうした経験のすべてが、私の就職活動で強力な「武器」となっていったのです」

―就職活動の実際について教えてください。

「3年次、東急建設でインターンシップをさせていただきました。工事現場と本社で、さまざまな業務を経験しました。この経験を経て、建設業界が志望先として射程に入ったのです。4年次から、いよいよ就職活動本番です。目指す企業の就職試験に、次々にチャレンジしていきました。おかげさまで、最初に受けた会社から内定をいただくことができました。これがいい意味での自信につながりました。よく就職活動の苦しさが語られますが、最初の滑り出しが上手くいったおかげで、私がそのような状態に陥ることはありませんでした」

―いよいよ本命の試験。その様子を教えてください。

「書類選考ののち、SPI試験があります。私は、神社での助勤の傍ら、塾で算数や英語を教えていました。SPI試験では、その経験が役立ちました。筆記試験通過ののち、3回の面接がありました。1次面接、2次面接を経て、最後の3次面接が役員面接です。面接官の方が履歴書に目を通すと、まず目に付くのは神道文化学部という学部名です。学部についての質問は、もちろん「想定内」でした。 私は、神道文学部生としてのアドバンテージを、次のポイントでアピールしました」

  • 自分は神職子弟ではなく、学部でゼロからの学びを積み上げていったこと。
  • 神社で助勤を重ね、普通のアルバイトではなし得ない「ご奉仕」の経験を積んでいること。
  • ご社頭では、御祭神へのご奉仕はもちろん、御祈願に来られるすべての方々に礼儀正しく、まごころを籠めて対応する修練を重ねたこと。
  • 靖國神社での助勤の経験から、卒業(演習)論文を「艦内神社の研究」のタイトルで作成しつつあること。
  • とりわけ富士山頂・富士山本宮浅間大社奥宮でのご奉仕では、人生観が変わるほどの感動体験を味わったこと。

「役員の方々は、「一味違ったのが来たぞ」といった感じで対応してくださったのではないでしょうか。おかげさまで、内定の通知をいただくことができたのです」

―将来の抱負は?

「目下、東急建設は、渋谷駅及びその周辺の再開発事業に取り組んでいます。研修期間を経て配属が決まりますが、願わくば私も「渋谷の新しい街作りプロジェクト」の一翼を担いたいものと夢見ています。また、建設業ほど神祭りを大切にする業界はありません。そういった面でも、今までの学びを活かせるのではないかと思っています。 神道文化学部出身者として、ぜひとも自分なりの貢献をしていきたいものと願っています」

ゼミの仲間と

―後輩へのエールをお願いします。

「神道文化学部生は、在学中、祭式作法を学び、神社で助勤をします。祭式や助勤の経験は、一般企業への就職活動において、ユニークな「武器」たり得ると思います。神社の助勤では、御祈願に来られるあらゆる年齢層の方々に、精神的な充足を提供しなければならなりません。型通りのマニュアルは通用しないのです。また学部生は、祭式作法の修練を通じて、日本人らしい恭しい礼節・美しい立居振舞をしっかりと身に付けています。ここが「普通の大学生」と一味違うところで、わが学部出身者のアドバンテージと言ってよいのではないでしょうか。後輩の皆さん、自信をもって就職活動にチャレンジしましょう」

武田秀章学部長より

浅野さんは、インタビューの締め括りにこう語りました。

「神社への奉職ももちろん大切ですが、神道文化学部生は、奉職以外でも十分評価され得るセールスポイントを持っています。 学部の学友諸君は、ぜひとも自らの「強み」みに気づいて貰いたいと思います」

先日、ある事務職員の方も、こう言っていました。

「神道文化学部の学生さんが、自らを過小評価しているのがとても残念です。 企業は、代替し難いユニークな人材を、必死で求めています。 神道の学びに自信をもってチャレンジすれば、必ず道は開けるはずです」

神道の学びと神社での経験を活かして、見事に自らの進路を切り開いた浅野さん。
浅野さんの今後の活躍を、心から祈念したいと思います。

菅浩二准教授と

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