神道文化学部 卒業生インタビュー(3)

2014年7月24日更新

神道文化学部での4年間は、本当に楽しく充実した日々でした

島崎さん
平成26年神道文化学部卒業、122期

國學院大學大学院文学研究科神道学・宗教学専攻博士課程前期在学

神道文化学部では、興味・関心が湧いたことを、とことん深められます。

私は社家の出身ではありませんでしたが、神道の勉強がしたいと思い、國學院大學神道文化学部へ進学しました。
大学では、自分で時間割を組むことができます。実地調査・フィールドワークなどの時間も、自分で決めることができます。神道文化学部では、神道の科目はもちろん、さまざまな宗教文化に関わる授業も、幅広く開講されています。興味・関心が湧いたことを、とことん深められる環境が整っています。

神道文化学部ならではの全国神社での実地体験

2年次の『日本書紀』の授業で、大神神社(おおみわじんじゃ)の鎮座伝承を学びました。そこで奈良県の大神神社に実際に行ってみて、そこの土地感・現在の状況などを、じっくりと見学しました。
4年次には、ゼミ担任の岡田先生にすすめられて、春日大社の「春日若宮おん祭り」を見学しました。本や授業だけではわからないことも、実際に現地に行くことで「ああ、そういうことなのか」と腑に落ちることがたくさんありました。
神職課程を履修する場合は、必ず神社実習に参加します。3年次に、出羽三山神社で実習を行いましたが、その後も、出羽のお山の神々しさが忘れられず、4年次には、神子修行(女性限定の修行)に参加させていただき、山岳信仰に生きる方々の中に入って、学びの実体験を深めることができました。

志願者へのメッセージ

振り返ると、神道文化学部でご指導いただいた先生方、学部で得た親しい友人たちあってこその、楽しく充実した学生生活でした。現在は、大学院(神道学専攻)に進学して、自分の研究テーマ「御霊信仰」(ごりょうしんこう)の究明に勤しんでいます。
志願者のみなさん、神道文化学部はこんな学部です。神道や日本の宗教文化に心惹かれている人の入学を、心からお薦めしたいと思います。

岡田莊司教授(『神道史学 I』ほか担当)より

岡田教授

神道の学問の基礎は、『古事記』『日本書紀』などの古典籍をよく読み込むことですが、それと共に、全国の神社を訪れて祭祀や芸能などを採訪することによって、生きた信仰の内実に踏み込むことができます。
島崎さんは、神道はもちろん、宗教や歴史学・民俗学・考古学にも広く関心をもち、日々研鑽を重ねてきました。特に、私が担当した3年・4年のゼミ演習では「御霊信仰」に関心を向け、御霊神の早良親王・藤原頼長らの御陵・御墓に詣でて、その信仰伝承を自らの学問に繋げることによって、一層研究を深めていきました。
演習では、常に積極的に発言し、グループをまとめるリーダーの役割を果たしてきました。大学の図書館を「自分の家の本棚」のように縦横に活用し、各地の祭礼・史跡に足を運んで、森羅万象に幅広い関心を寄せる中で、島崎さんは「神道の学びの醍醐味」をしっかりと会得していったのです。
島崎さんは、いま大学院で充実した研究生活を送っています。島崎さんのこうした学びの道筋を見るにつけても、まずは基礎力をしっかりと培い、ついで貪欲な関心をもって自らの研究の幅を広げていくことの大切さを、あらためて感じているところです。

大学院の先輩と『皇太神宮儀式帳』を輪読する島崎さん

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