原 英喜

教授

原 英喜

ハラ ヒデキ

専門分野
運動生理学、健康科学、発育発達
本学就任
1985年04月01日
担当教科
生理学(2)、運動生理学、導入基礎演習、運動技能未開発者の指導、運動方法基礎実習表現系3(水泳・水中運動、指導法実習表現系3(水泳・水中運動)、演習・卒業論文(人間開発学部)

著書・論文紹介

本研究の目的は、子どもの自発的な運動や遊びにおける特徴ある動きを観察し、日常の動作の中の特徴を捉える視点を紹介することであった。横浜市にある幼稚園において、VTRカメラを設置し、ブランコと鉄棒を利用して遊ぶ場面を録画し、分析した。 日常の遊びの中に存在している運動能力の獲得過程を観察する際には、一人から複数人へ、 一方向から多方向へ、速さや運動の幅の変化を、という過程を見つけ出す視点を持つことが重要であることを提言した。

横浜市の都市部に残された自然環境で、元気に遊ぶ子どもたちを新たに観察し、多種多様な活動的な遊び方が可能であること、斜面や草木、木々に囲まれた環境での遊びを促す方策を提案することが目的であった。対象は7~8歳の小学生12名(男子10名、女子2名)に活動量計を装着し、1人の児童に対し1人の観察者を付けて活動時間中の遊びを記録した。歩数や活動強度にはかなりの個人差が見られ、興味の持ち方や運動能力の違いに合わせて、自分で斜面の角度を選んだり、上り下りする速さや跳び下りる高さを選び、活動強度と歩数から見る活動量とはかなり高い相関を示しながら遊んでいることが明らかになった。

水泳中の呼吸方法の生理学的根拠を明確にするために、実験室において鼻腔から内視鏡を挿入し、泳ぐときと同じような呼吸法を行った時の軟口蓋の動きを撮影し、同時に口腔内圧を測定した。特に水泳の初心者に呼吸法を指導するとき、随意的に動かせない軟口蓋の動きを生じさせる方法として、「ンー、パッ」と言わせることが、適切な呼吸方法を習得させるときに合理的であることが明らかとなった。

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教授からのメッセージ

どのような分野であろうと、指導者として人と接するとき、[1]対象となる人をみるために必要な見方が身に付いているか、[2]その人の目標とするパフォーマンスに必要な身体的要素が満たされているか、[3]求めるものが何かの技能であれば、その人に適した改善の方法を思いつくことができるか、といった視点で自分を振り返って、卒業するときには自信を持って指導に当たれるようになって欲しいと思い授業をすすめます。
 何事につけても、多くの人と一緒に意見を出し合いながら考えてみると、自分とは違った見方、考え方あることに気付くものです。恥ずかしがらずに、自分の考え方を表明して、よりよい考え方を身につけられる授業をしたいものです。また、他人の考え方を謙虚に聴けるようになりたいと思います。教室や研究室は、あまり駆け引きを気にせず、「正面からディスカッションできる場」だから、恥ずかしがらず自分の考えを素直に確かめられて、うまく表明できるといいですね。
 「何故だろう」「何故そうなるの」という探究心を大切に、学問や指導の場面でじっくり見て対処できるようになるのが目標です。そして、人との繋がりも大切に。時には、日常から離れて、自然環境の中(海などの水辺やイルカと一緒に、あるいは、雪の中に)に身を置いて、心を豊かにすることも大切ですね。

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