石川 則夫

教授

石川 則夫

イシカワ ノリオ

専門分野
日本近代文学
本学就任
1996年04月01日
担当教科
日本文学演習1(4)、日本文学基礎演習、日本文学演習2(4)、日本文学演習3(4)、日本文学演習5(4)、日本文学概説1、日本文学概説2、卒業論文、前期課程・日本近現代文学研究1(演習)、後期課程・日本近現代文学特殊研究1(演習)
プロフィール
國學院大學文学部学部長・教授。1957年生まれ。1981年國學院大學文学部文学科卒業。1990年國學院大學大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。1996年、國學院大學文学部日本文学科に就任。

著書・論文紹介

平成26年度の國學院大學國文學會・春季大会におけるシンポジウム、〈私〉をめぐる言説―昭和10年前後の文学を中心に― のパネラーとして参加し口頭発表した論に基づいた論文である。小林秀雄が昭和10年に発表した「私小説論」の研究、評価の有り様を検討し、そこには近代文学史への批判検討という趣旨と、小林自身の書く行為、批評言説をどう構成していくかという表現者としての問題意識と、こと二つが混在して表現されていることを考察し、併せて、「私小説論」の課題が後者において注目される点を考察したものである。

小林秀雄「私小説論」が問題提起した「自然主義文学」から「私小説」の展開の日本的受容のいびつな形という批判点を、従来のとらえ方として確認しつつ、では、日本近代文学史への批判検討としてではなく、批評家小林秀雄自身の表現行為の指向性において読むことは可能であるかを問題化した論考である。また、「私小説論」における読解を踏まえて、この文章自体がこれ以前の小林の文章を収集していくことを指摘し、昭和初年代の小林の批評における「伝統」、「虚構」、「私」という3つの概念が相互に関係しつつ記述されていた点を考察した者である。

昭和40年11月27日に國學院大學大講堂にて開催された、國學院大學日本文化研究所主催、秋季学術講演会において、講師として小林秀雄が「雑感」と題して講演を行った。その内容を紹介した上で、それが、同年の「新潮」6月号から連載が始まった「本居宣長」の内容と連続性が有り、かつ、その後の連載内容の予告でもあった点を重視し、小林秀雄の講演が、「本居宣長」という文章を書いていくこと自体を内包するものであることを考察したものである。

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教授からのメッセージ

日本近代文学を専攻しています。なかでも大正期後半から、昭和初期までの新興芸術派の諸作品に関心を持っています。小説家なら、川端康成、横光利一、堀辰雄、井伏鱒二など。また、小林秀雄の批評には学生時代から親しみ、研究もしてきました。鴎外、漱石、芥川以後の小説の言語のあり方が非常に面白く、同時に難しい問題をはらんでいると考えています。広くいえば、文学作品の言葉の可能性、言葉の力の源に最大の魅力を感じているのです。

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