神道文化学部 在学生インタビュー(11)

2014年10月3日更新

素晴らしい学部で共に学び、神社を支える同志として羽ばたいていきましょう

坂本さん
フレックスB(昼間主)4年

立派な神職となって、先祖代々の神社を守りたい

私は神職の家系に生まれ、幼い頃から御神前で奉仕する父の後ろ姿を見て育ちました。「将来は自分も立派な神職となって、先祖代々の神社を守りたい…」、そうした思いが、年々強まっていきました。國學院大學は、父や祖父、親戚の叔父さんたちも学んだ「一族の母校」でもあります。私も、ごく自然に國學院大學への進学を考えるようになったのです。

神道文化学部入学によって 素晴らしい仲間と出会えました

上京した当初は、田舎育ちの自分に友達が出来るかどうか、不安で仕方がありませんでした。しかし、そのような心配は、まったくの杞憂でした。
地元の高校には社家の同級生などいませんでしたが、神道文化学部では、全国から集まった多くの神職子弟が学んでいます。みな同じような境遇に育ち、同じような悩みを抱えながらも、共に助け合い、共に励まし合って、「神職の道」を目指す大切な「同志」です。神道文化学部入学によって、「かけがえのない仲間」と出会い、生涯続くことになるであろう「友情の絆」を結び合わせることができたことは、私にとって大変嬉しく、また心強いことでした。

神社実習の貴重な体験

神職資格を取得するためには、神社での実習が必須となります。神社実習は、大学で学んできたことを、神社の現場で実践する大切な機会でした。実際のご社頭でしか得られない多くの事柄を、身をもって学べる場でもあります。長期間、寝食を共にすることによって、それまであまり交流のなかった人たちと繋がることができるようになったのも、実習の大きな収穫でした。

ゼミの愉しさ

3年次からは武田先生の「神道史学演習」(ゼミ)を受け、神道と武道の関わりについて研究しています。1年次の必修科目「古典講読 I」で、『古事記』の素晴らしさをダイナミックに語っていただいた武田先生。その先生のもとで、ぜひとも学びたい、と考えたのです。演習では、先生の親切なご指導のもと、ゼミ仲間の温かい(時に厳しい)助言もうけながら、自分ならではの研究テーマをじっくりと追求できます。毎週の演習、とりわけ談論風発のフリートークの時間は、私にとって、とても楽しく、かつ有意義なひと時です。

ゼミの風景

志願者へのエール

神社に関係のある人も、神社に関わりの無かった人も、この素晴らしい学部で共に学び、これからの神社を支えていく「同志」として、一緒に羽ばたいていきましょう。
大学生活もあとわずかですが、立派な神職を目指して、最後の最後まで精進を続けていきたいと思っています。

武田秀章教授より

坂本君は、ナイス・ガイです。ゼミの仕切り、コンパの仕切りで、彼の右に出る者はいません。いつも温和で笑顔を絶やさない坂本君ですが、実はゼミで一番厳しい発言をするのも彼なのです。坂本君のさりげない「ひとこと」が、いつもゼミをきりりと引き締めてくれます。
坂本君は、本学居合道部の部員でもあります。日頃は柔和に、しかし要所ではきちんとケジメを付ける、という彼の性分は、居合道の修行によって培われたものでしょうか。
坂本君は、3年次の中間リポートで、自らの「居合の道」「剣の道」の淵源を尋ね、日本神話の伝承に遡りました。伊邪那岐命の「尾刃張の刀」、須佐之男命・倭建命の「草薙の太刀」、大国主神の「生太刀」、建御雷神・神武天皇の「布都(ふつ)の刀」等々、諸々の「剣の伝え」を具に辿り、その精神的・宗教的意義に迫りました。年明けには、きっと力作の演習論文を提出してくれることでしょう。
皇典講究所創設にも関わった国学者、権田直助は、自らの肖像に次のように賛しました。
  剣太刀 さやにをさまる 世にもなほ とぐべきものは こころなりけり
坂本君が、日本古来の「活人剣」の精神を体した真の「益荒男」(ますらを)として巣立っていくことを、ゼミ担当者として心から願っています。

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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