神道文化学部 就職内定者インタビュー(11)

2016年11月4日更新

大学時代、どんな勉強をして、何ができるようになりましたか?

長澤さん
フレックスB(昼間主)4年

株式会社三井住友銀行内定

―就職内定おめでとうございます。

ありがとうございます。
私の父は「転勤族」でした。転勤すると、まずその土地の氏神さまにお詣りするのが家族の習わしでした。
そんなこともあって、大学進学に際しては、最も心惹かれた神道文化学部を選んだのです。

―いよいよ就職活動の季節を迎えました。

当初は、神社への奉職を目指していましたが、一般企業への就職も選択肢に入っていました。奉職・就職に向けて動き始めたのは、3年次末になってからです。
そんな折柄、学部の先生方、職員の方々から、「金融方面にも目を向けてみたらどう?」とのお示しをいただきました。
本学職員で銀行出身の方から、詳しいお話をうかがうことになりました。

―そこからはロケット・スタートでした。

職員の方は、まず私の覚悟とやる気のほどを確かめてくださいました。まるで模擬面接のようでした。
ついでエントリーシートの書き方から、面接の想定問答まで、手取り足取り指導してくださったのです。只々感謝しております。

―いよいよ採用試験です。

エントリーしたあと、まずウェブによる試験を受験しました。もちろん銀行なので、数的処理の問題も出題されます。電卓が使用可だったことを、試験が終わってから気付きました(笑)。おかげさまで1次通過のご連絡をいただくことができました。

―その後も、次々と関門が待ち構えていました。

内定まで4回の関門がありました。
最も大切なのは面接。およそ30分間にわたって、さまざまな質問をうけます。

―どんな質問がありましたか。

まずは「大学時代、どんな勉強をして、何ができるようになりましたか」という質問です。
こうお答えしました。
「神道文化学部で日本の伝統文化・神道を学びました。『日本人としてのまごころ』を磨きました。祭式作法の習得で、日本人らしいマナーと立居振舞を身に付けました。神社の実習や助勤で、『おもてなし』の経験を積ませていただきました。お勤めの現場で、ぜひとも活かしていきたいと願っています」

明治神宮での「アイススブレイク」(神道文化学部入学時オリエンテーション行事)

―他には?

「大学時代、一番思い出深い経験は何ですか?、という質問がありました。
こうお答えしました。
「学生時代、明治神宮で助勤をさせていただいておりました。明治神宮には、外国の方々が、多数お詣りに来られます。そうした方々と、時にはボディランゲージも交えながらコミュニケーションしました。とても貴重な『ミニ国際交流』の経験になりました。いささかの『異文化コミュニケーション力』を、身に付けることができたのではないかと思っています」

―神道文化学部生ならではのリプライです。

あわせて、オバマ大統領の明治神宮参拝の際の思い出もお話しました。
当日は、助勤の身ながら、私もお出迎えの一員に加えていただきました。
参拝ののち、流鏑馬が披露されました。その際も、オバマ大統領やケネディ大使の姿に、間近で接することができました。
神宮の森の中で、「アメリカ」の何たるかを、ひしひしと実感したひと時でした。
これをきっかけとして、国際親善における神社や神道の使命について、あれこれと考えるようになったのです。
そうした事柄について、自分の言葉で、一生懸命お話しさせていただきました。面接官の方々は、熱心に耳を傾けてくださいました。
ご社頭で培った臨機の「対応力」を、何とか活かすことができたのではないかと思っています。

―神道文化学部生ならではの必殺トピックでした。ここで後輩にエールをお願いします。

採用試験の控室で、他大の学生さんたちと同席しました。その時、私はこう思いました。
「神道文化学部は日本でただ一つ、オンリーワンの学部なのだ。自分が学んだこと、身に付けたことに自信をもって、堂々と臨もう」と。
面接の場では、國大生らしさ、神道文化学部生らしさを、伸び伸びと出せたのではないかと思っています。
祭式での「礼」のトレーニング、神社の助勤での実地経験…みな神道文化学部生らしさを培う大切な階梯です。
そしてそれは、神社への奉職のみならず、一般企業への就職に際しても、かけがけのない「武器」となるのです。
後輩の皆さん、國大生としての誇りをもって、ぜひとも頑張ってください。

武田秀章学部長より

学部長室で

長澤さんは、小林宣彦准教授のゼミで、倭建命について研究しています。インタビューに際して、彼女はこうも語ってくれました。
「私は倭建命フリークです。倭建命の物語に、心から魅きつけられています。時間を見つけては、倭建命を祀る神社を巡拝する日々です」
日ごろはお淑やかな長澤さん。しかしその内側には、倭建命を支えた女神たちのような「芯の勁さ」を隠し持っているかのようです。
長澤さんの新しい門出を、心からお祝いしたいと思います。

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