神道文化学部の授業紹介 古典講読 IIA

2015年6月10日更新

130周年記念5号館が4月に完成しました。
これまでの体育館施設だけでなく教室も完備されたので、ゴールデンウィーク明けからこの新しい教室でも授業が行われるようになりました。

今年度から神道文化学部に着任した小林准教授による「古典講読 IIA」の授業も、5月14日(木)から新しい教室に移動して開講されています。

「古典講読 IIA」は『日本書紀』に関する授業です。
教室が変わって最初の回は「神生み」の場面の説明です。
まず、『日本書紀』の本文を学生に読んでもらいます。

小林准教授は、「漢文で見ると難しそうに見えるけれど、実際に読んでみればそうでもないよ。」と言って、学生を励まします。

「乾坤之道、相参而化(乾坤の道、相参りて化る)」の「乾・坤」は「陽・陰」を意味します。
『日本書紀』は、やまとことばで書かれた『古事記』とは異なり、漢文体で書かれているので、中国大陸の思想からの影響も受けていると言われています。
そのうちの一つに陰陽五行論があります。

現在では、陰陽五行論について話題にされる機会はあまり多くはありませんが、漢字には五行(木・火・土・金・水)にまつわる属性があるので、赤ちゃんに命名する際などには気をつけなければいけません。
とくに神社の神職は子供の命名に際して相談されることが多いので、神職の知識としても知っておく必要があります。

神職としても奉仕している小林准教授は、自らの経験をふまえて、神職が兼ね備えているべき素養についてもあわせて説明していました。

小林准教授よりメッセージ

「本年度から准教授として着任した小林です。神道古典と神道史学を担当しています。日本神話や神社に関する知識が高まっている昨今の社会的状況を鑑みますと、神職の学問的研鑽は不可避です。現職の神職から未来の神職まで、すべての神職に愛される國學院を目指します」

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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