山田 佳弘

教授

山田 佳弘

ヤマダ ヨシヒロ

専門分野
運動生理学、体育方法学(弓道)
本学就任
1989年04月01日
担当教科
運動方法基礎実習武道系3(弓道)、指導法実習武道系3(弓道)、武道と所作・礼法、演習(人間開発学部)、導入基礎演習、スポーツ・身体文化1A、スポーツ・身体文化1B、武道文化史

著書・論文紹介

平成23年4月に文部科学省の「教育の情報化ビジョン」の発表を受けて、ICTを効果的に活用した解りやすく深まる授業の実現が求められてきている。そのため、教育現場においてはデジタル情報機器を活用した授業方法の開発が進められてきている。 体育科においてもデジタル映像機器の活用により、生涯スポーツにつなげることを目標にして、各種目の運動特性の理解と技術獲得が進められている。その技術の獲得には、そのパフォーマンスの結果と動作中に得た感覚的な手応えとのすり合わせが重要である。ビデオカメラにより映像を確認しながらの指導は可能であるが、動作中の手応えの良し悪しについては視覚化できず、学習者の要求には答えることができずにきていた。そこで本研究においては、動作中の感覚的な手応えを外部測定機器により数値化、視覚化することにより新たな視覚的フィードバック法を活かした指導法の開発を進めた。  感覚的な手応えを生体情報として測定しグラフ化して、動作映像と時間軸を同期させて表示させた視覚情報を提供することにより、曖昧な記憶にしかなかった感覚的な手応えを客観的に表示できるようになった。これにより学習者はより効率的な技術獲得へ向けた学習が可能となる。何となく修正のために行ってきた試行錯誤の回数や時間が短縮することが可能となる。

弓道の動作中における呼吸の重要性は多くの指導者の中で提言されているが、その方法論については確立されておらず、動作と協応させることが示されているだけである。 弓射技術の学習課程により呼吸様相の変化についても述べられているものはない。 そこで本研究では2年間の稽古過程において弓射動作中の呼吸様相がどのように構築されていくのかを検討した。

 國學院大學では、一般教養科目として体育実技科目が開設されており、大学の建学に精神の具現化として柔道・剣道・弓道の武道種目が長く採用されてきていた。各技の習得を通じて、武道独自の立ち居振る舞いについても理解を促し、授業を進めてきた。しかしながら経済的負担を受講生にかけさせないために剣道・弓道については受講に際してスポーツウェアに着替えて参加させてきた。  この度、「特色ある教育研究助成」を受け、胴着、袴、帯を購入することが実現し、専用の稽古着を装着することで、武道本来の立ち居振る舞いを受講生自身に体験させることが可能となった。そこで、稽古着を着用する実践事例を紹介し、アンケート調査の結果も踏まえて、その教育的価値や有用性について検討を行った。

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教授からのメッセージ

 授業において気をつけていることは、高校までの正課体育の嫌なイメージを打ち消すことです。特に、メジャーなスポーツ種目はあまり好きではありません。どちらかというとマイナーなスポーツや新しいスポーツに魅力を感じます。
 弓道などはその典型ですね。あまり良く知られない古臭く、堅苦しいものと思われがちです。でも、やってみると意外な面白さや発見があり、スリルや興奮もあります。それに頭脳も使います。
 また、最近では新しいスポーツが「ニュースポーツ」として色々と誕生してきています。例えば、メジャーなスポーツを年齢や体力的な問題、施設の関係から正規のルールでは楽しめなくなったことからルール変更をして新しく生まれたスポーツがそれにあたります。その他にも2つのスポーツをドッキングさせたもの、遊具が発展したもの、全く新しい発想から生まれたもの。
 色々なスポーツの楽しみ方があっていいし、メジャースポーツや既成のルールにこだわることはないのではないでしょうか。要するに『どういうふうに運動を楽しむのか?』 という頭の柔軟性が重要で、死ぬまでスポーツを身近な友として親しむために必要なのです。こんな事を授業の中で感じてもらいたいと思います。

 自分の研究は弓道に関することです。弓の実力がなかなか向上しないのは、『自分が気づいていない何かがあるから』、それを稽古の中だけではそう簡単には発見できません。人間の身体が弓を引く時にどんな変化をしているのか、またはどんな動かし方をしたら的中が向上するのか?  科学が進んだ現代においても弓道界では、感覚的、経験的な捉え方が主流です。少しでも上手くなるために身体をどう操れば良いのかを少しでも客観的に見つけていきたいと思っています。最近は、呼吸について調べています。

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