神道文化学部 在学生インタビュー(35)

2016年1月21日更新

最後の観月祭、念願の舞人として舞台に立つことが叶いました

久我さん
フレックスA(夜間主)4年

―学部入学の動機を教えてください。

「高校の頃、総合学習で「神社」の研究発表をしました。いったい自分は何に興味があるのだろう。… そう考えた時、なぜか神社が念頭に浮かんだのです」

若木祭神輿渡御で猿田彦を務める

「それまで神社とは縁もゆかりもなかったのですが、これをきっかけに、神社に興味を抱くようになりました」

観月祭で

―観月祭の常連でした。

「入学してすぐ、青葉雅楽会に入会しました。楽器は龍笛を選びました。さっそく1年次から観月祭に奉仕しました」

「1回目の観月祭。すべてが始めてで、楽譜を追うだけで精一杯でした。2回目の観月祭。入念に楽曲を覚えて参加しました。「舞人として舞台に上りたい…」そう考えて、舞楽の稽古にも参加したのです」

「3回目の観月祭。楽曲はもちろん、神楽舞の歌と楽笛の演奏にも対応出来るよう、しっかりと準備を整えて臨みました。さらに念願の舞人を目指して、舞楽の稽古にも精励しました。懸命に稽古を重ねました」

「そして今回の観月祭。ついに念願の舞人として舞台に立つことが叶いました。仲間たちと共に、伝統の「左舞」を力いっぱい舞わせていただきました。私の生涯の思い出です」

―学部での学修はいかがですか。

「1年次の必修科目「宗教学」の担当が、遠藤潤先生でした。遠藤先生からは、日本の宗教史の数々のトピックについて、興味深くご教示いただきました。3年次の演習では、遠藤先生のゼミで、「土御門神道」にかかわる論文の作成を目指しています。該博な知識をお持ちの遠藤先生から、いつも熱心なご指導を頂戴しています」

若木祭神輿渡御で

―今後の抱負を聞かせてください。

「おかげさまで、中部地方の名社への奉職が内定しました。奉職では首都圏志向の学生が多いと聞きますが、私は違います。「人間到る処青山あり」と信じています。先般、奉職神社で伝統神事のお手伝いをさせていただきました。神職としての覚悟が一層固まった思いです。奉職後は、神明奉仕に微力を尽くさせていただく所存です」

武田秀章学部長より

久我さんは、自らについて、こう言います。
「私ほど厳しく辛口な先輩はいません。」
ところが後輩諸君に聞くと、こう言うのです。
「久我先輩はとても親切な方です。基礎の基礎から、辛抱強く教えてくださいます。」
スタイリッシュな久我さん。龍笛を構えたその姿は、いにしえの殿上人を思わせます。
今回の観月祭「左舞」では、すらりと伸びた長身の威風が辺りを払っていました。
久我さんの神職としての大成を、心から念じ上げたいと思います。

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