神道文化学部 在学生インタビュー(33)

2016年1月15日更新

幼いころから馴染んできた神社について、お祭りについて、本格的に学んでいます

鍵山さん
フレックスB(昼間主)3年

―神道文化学部入学の動機は?

「私の母方の祖父は、地元の神社の宮司を務めていました。私はこの祖父が大好きで、小さい頃からお宮のお手伝いをしてきました。お正月や七五三で、授与品の準備を手伝うのが、とても楽しみでした」

ゼミで

「大学進学を前にして、こんな思いが萌してきました。「幼いころから馴染んできた神社について、お祭りについて、本格的に学びたい…」、そんなわけで私は、神道文化学部への入学を決意するに至ったのです」

―入学後はいかがでしたか?

「入学前、神道文化学部は、神職の実技を学ぶ科目がメインなのだろうと思っていました。ところが実際は、神道を「学問」として学ぶ多様な科目が揃っていたのです。そのことが、私にとっては、とても嬉しい驚きでした」

「1年次、西岡和彦先生の「神道文化基礎演習」。学修の心構えや作法について仕込んでいただきました。入学後、最初の発表は、平田篤胤についてでした。武田秀章先生の『古事記』講読はとにかく面白かった!神々の大活劇で、「神道古典」の堅苦しいイメージが、すっかり吹き飛んでしまいました。2年次の「神道文化演習」は笹生衛先生。先生の該博な知識、熱っぽい語り口に魅了されました」

若木祭の神輿渡御行事

―演習論文のテーマは?

「3年次からは、藤本頼生先生のゼミに入って「氏子・総代と神職」の問題に取り組んでいます。神社を支えるのは、神職だけではありません。地域の方々からの支えがあったからこそ、神社はずっと続いてきたのです。そもそも神職は、氏子や総代の力を、どのようにして神社に取り込んでいるのでしょうか。地元での聞き取りや実地調査を通して、その実態を探っていきたいと思っています」

―サークル活動は?

「吹奏楽部でクラリネットを吹いています。高校時代からずっと吹奏楽部のメンバーでした。練習は週4日。残念ながら雅楽サークルとの両立は叶いませんでした。吹奏楽部は、例年、靖國神社のご神前で奉納演奏をさせていただきます。厳粛な神域での演奏は、実に身が引き締まる思いです」

成人加冠式で

―いま、熱中していることは何ですか?

「目下、いちばん熱心に取り組んでいるのが、祭式の授業です。祭式が苦手という人も多いのですが、私は、あの緊張感と共同作業が大好きです。祭式では、神さまにご奉仕するという共同の目的のもと、全員が連携して役割分担します。吹奏楽でも、個々の楽器が連携し合うことで、全体的なアンサンブルが形作られていくのです。チームワークから生まれる緊密なハーモニー。それは祭式も吹奏楽も同じではないでしょうか。これからも祭式の実修に励み、「チームワークのこころ」をしっかりと身に体していきたいと思います」

祭式教室で

―卒業後の進路は?

「将来は奉職を目指したいと思いっています。女子神職の奉職は難しいと言われます。学部の学びに勤しみ、将来に備えたいと願っています」

武田秀章学部長より

神道文化学部では、向学心に溢れた女子学生が数多く学んでします。
鍵山さんもその一人です。
既に入学時から、その授業態度の熱心さ、真摯さは際立っていました。
おじいさんが大好きで、小さい頃から神社でお手伝いをしてきた鍵山さん。
おじいさんの信仰心、神仕えのこころが、鍵山さんの中にしっかりと受け継がれています。
鍵山さんのメッセージにある通り、世の営みは、すべて人と人の織り成す共同作業です。
鍵山さんが、学部で培った「祭りのこころ」「チームワークのこころ」を活かし、稔り豊かな人生を切り開いていくことを、心から祈りたいと思います。

就職内定が叶った4年生の先輩と

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