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本ばかり読んでいた大学時代
知識だけじゃなく、人々の思いも学んだ

(みんなのアナログ VOL.7 堀口智之さん(和から株式会社 代表取締役))

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2020年3月1日更新

   渋谷で活躍する皆さんに、ご自身が大切にしている「アナログなもの」について伺う「みんなのアナログ」。今回は、大人のための数学教室や数学イベントを開催する、堀口智之さんにお話を伺いました。
 
 
−−堀口さんが愛用している「アナログ」はなんですか?
 
堀口さん(以下堀口) 書籍です。月に50冊くらい購入してしまうこともあります。何か一つのジャンルを学ぼうとすると、一度にそのテーマの書籍を最低5冊は購入することにしています。もちろん、すべて読み切るほど時間があるわけではないので、パラパラめくりながら気になったページで手を止めて学んでいます。Kindleも持っていますが、電子書籍って、パッと見たときの網羅性が低いんですよね。
 
−−子どもの頃から読書家なんですか?
 
堀口 ちゃんと読み始めたのは、大学に入ってからです。昔は、一冊の本をじっくり時間をかけて読んでいました。もともと、数学、物理の本が多かったので、そういった専門書はパラパラと読めるものではないんです。1ページ読むのに、長いときには30分ほどかけて、理解しながら学んでいきました。
  いまでも、まったく学んだことがないジャンルだと、1冊に1週間以上の時間をかけることもあります。ただ、あまり時間をかけてしまうと、途中まで読んでいたことを忘れてしまうので、結果、読まずに終わる本もありますけどね。
 

堀口さんの著書『伝わる数字の使い方』(日経HR)、『データセンスの磨き方』(ペレ出版)。
 
−−いま、どのくらい書籍をお持ちですか?
 
堀口 正確な冊数はわからないのですが、1000冊以上は持っていると思います。いまでも遠出するときには、2〜3冊、持ち歩きます。簡単に読める本ではなく、少し考えなければ読めない本、味わい深い本とともに旅をしている気分です。とくに好きな本は、10回以上読んでいます。
 「積読本(つんどくぼん)」も、2〜300冊はあると思います(笑)。もちろん積読本も無駄ではなく、ふと興味がわいたときに手に取って、深く学ぶことができるので、大切にとっておいています。
 

本の魅力について語る、堀口さん。最近、おもしろかった本はモリー・バング著『絵には何が描かれているのか:絵本から学ぶイメージとデザインの基本原則』(フィルム・アート社)とのこと。
 
−−とくに思い出深い本はありますか?
 
堀口 大学時代に、『アインシュタイン150の言葉』(ディスカバー・トゥエンティワン)という本に出会いました。名言集だから、文字数は少ないのですが、その一言が奥深く、アインシュタインの人となりがわかるような気がしました。
−−とくに印象的な名言はありますか?
 
堀口 「どうして、自分を責めるんですか? 他人がちゃんと必要なときに責めてくれるんだから、いいじゃないですか。」という言葉ですかね。
 
−−いいですね。この名言、刺さる人が多そうです。
 

堀口 ほかにもいい言葉がたくさんあるんですよ。
 ちょっとおかしいと思われるかもしれませんが、僕、アインシュタインと想像の中で会話をしたこともあります。そのぐらい深く、この本の中に入っていったんだと思います。

−−本によって得られたものが、とても多いですね。

堀口 そうですね。大学生の頃は、家に引きこもって本ばかり読んでいました。世界の真理を知りたかったんですよね。
 哲学や科学、数学の本を読みながら思考を巡らせていました。孤独感を感じている時期ではありましたが、あの時期がなければいまの自分はなかったと思います。書籍を読むことで、非常に奥深い知識や、さまざまな人の思いを短時間で学ぶことができたんじゃないかなと思います。
 
 
 
プロフィール:
堀口智之(ほりぐち・ともゆき)
和から株式会社代表取締役。大人のための数学教室「和(なごみ)」や、イベント「ロマンティック数学ナイト」などで、数学の魅力を伝える。著書に『できる大人になるレシピ 明日の会議ですぐ効く 伝わる数字の使い方』(日経HR、2019年)など。
和から株式会社:https://wakara.co.jp/
 
 
撮影:服部希代野 編集:篠宮奈々子(DECO) 企画制作:國學院大學
 
 
 
 

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