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ブロックから、数の概念、
創意工夫の楽しさを学んだ

(みんなのアナログ VOL.5 横山明日希さん(math channel代表)

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2020年2月20日更新

     渋谷で活躍する皆さんに、ご自身が大切にしている「アナログなもの」について伺う「みんなのアナログ」今回は〝数学のお兄さん〟として活躍する、横山明日希さんにお話を伺いました。
 
 
 
−−横山さんが愛用している「アナログ」はなんですか?
 
横山さん(以下横山) 木製ブロックや積み木です。1歳ごろから、親に木製のドミノを与えられ、それを積み木のように重ねて遊んでいたそうです。小学校を卒業するころまで愛用し、現在、再び仕事で活用しています。
 

ネットで見つけた、ドミノ牌。横山さんは「楽天やAmazonで、教材に使えそうなものを見つけるのが趣味かも」と笑う。
 
−−幼少期、どんなものをつくっていたのですか?
 
横山さん(以下横山) ロボットをつくったり、ただひたすら高く積んでみたり。同じようなものを、いくつもいくつもつくっていました。ドミノなんで、つくると移動させられなくて、困ったんですけどね。このとき、ロボットでも、高い塔でも、バランスをとることの難しさを学びました。理論と実際は違うんですよ。摩擦も関係してて。
 

「こういうロボットを作るとき、手や足など、どうやったら動かせるかが課題だった」と横山さん。
 
−−小さいころからブロック、積み木を触っていたから、算数好きに?
 
横山 関係していると思います。数の感覚、立体、図形……算数に関するあらゆるものを、知らず知らずに身につけていったのだと思います。
 

子どものころから「なぜか、木製のものにひかれる」という。
 
−−小学校の算数の授業は、簡単すぎたのでは?
 
横山 授業がつまらないと思ったことはないのですが、授業中、先生に「発言するな」と言われていました。答えをすべて当ててしまうから(笑)。
 

撮影時、数字がプリントされたTシャツを着てきてくださった。
−−すごい。すべてはブロックとの出会いがあったからですね。
 
横山 親に感謝ですね。ブロックは、さまざまな遊びや学びをつくることができるすぐれものだと思います。大きな数を考えるとき、大きさをくらべるとき、面積を考えるときなど、ブロックを使って視覚的に理解することができます。算数に関するものだけじゃなく、たとえばカラフルなブロックを使えば、ボードゲームのコマになったり、たくさん使ってドット絵のようなものをつくったり……アイデア次第で、あらゆることに使えるアイテムだと思います。
 
−−横山さんがブロックによって得られたものはなんですか?
 
横山 一番は、数に関する概念が身についたことですかね。また、同じ道具を使って、さまざまな遊び方をするという、創意工夫の楽しさに気づけたことも大きいと思います。そしてなにより、その経験が、いまに活かされ、算数の楽しさを伝える仕事をしている。こう考えると、ブロックによって得られたものは、とても大きいですね。
 

 
プロフィール:
横山明日希(よこやま・あすき)
math channel代表、日本お笑い数学協会副会長。大学在学中から、数学の楽しさを伝えるために〝数学のお兄さん〟として活動を開始し、これまでに全国で約200か所で講演やイベントを実施。2017年、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)主催のサイエンスアゴラにおいてサイエンスアゴラ賞を受賞。共著に『サクッとわかる!中学数学キャラ図鑑』(KADOKAWA)、著書に『算数脳をつくる かずそろえ計算カードパズル』(幻冬舎)ほか。
 
 
撮影:服部希代野 編集:篠宮奈々子(DECO) 企画制作:國學院大學
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

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