システム手帳のいちばんの魅力は、
思考が広がっていくこと。
(みんなのアナログ VOL.2 長谷川賀寿夫さん(Printworks Studio Shibuyaオーナー))
2020年1月17日更新
渋谷で活躍する方々にご自身が大切にしている「アナログ」なものについて伺う「みんなのアナログ」。第2回は、道玄坂で活版印刷機が使える工房「Printworks Studio Shibuya」を運営する、長谷川賀寿夫さんにお話を伺いました。
−−長谷川さんが愛用している「アナログ」はなんですか?
長谷川さん(以下長谷川) システム手帳です。20年使っていた「Whitehouse Cox」のシステム手帳が一昨年壊れ、「IL BISONTE」のシステム手帳を購入しました。おもにスケジュール管理で使用しています。
※「IL BISONTE」のフラップタイプ(197mm×135mm)。ポケットが豊富で、小物の整理がしやすいのが魅力。
−−愛用のきっかけは?
長谷川 これまで、電子手帳のPalmやZaurus、iPhoneなど、いろいろトライしてきましたが、結局アナログの手帳に戻ります。電子手帳に付属されていたタッチペンにも慣れなかったし、スマホの入力も早い方ではないので、ちょっとしたメモをつけるのに時間がかかってしまうんです。
※活版印刷機の魅力についても存分に語ってくださった長谷川さん。
※2019年の年間スケジュールのページ。その年の初めに、おおよその年間スケジュールをたてておくとのこと。
−−システム手帳の魅力ってなんですか?
長谷川 「この予定は、重要!!!!」という部分に、二重にも三重にも丸をつけられるのも、システム手帳ならではですよね。手書きしているからか、システム手帳に記載した予定を忘れたということは、過去に一度もないんですよ。
※「パウチ」「アイデア(仮説)」など、思いついたアイデアを、忘れないうちにぱっとメモするとのこと。
−−最後に、システム手帳によって得られたものはなんだと思いますか?
長谷川 思考が広がっていくということでしょうか。ぱっと思いついたことや、ちょっとしたメモを書いたり、付箋を貼ることでプラスアルファで思考が広がっていくんです。お客様へのサービスや対応の仕方、新たな商品を思いつくこともあります。思いついた瞬間にメモして、その後、そのメモをもとに「思考ノート」をつけています。システム手帳は、僕にとって、大事なネタ帳です。
長谷川賀寿夫(はせがわ・かずお)
渋谷・神泉生まれ。大手住宅メーカーの営業職を経て、30歳を機に退職。父、兄をサポートするため、家業である長谷川印刷を手伝う。2014年、道玄坂に、活版印刷機が使える工房「Printworks Studio Shibuya」をオープン。店長として、お店の運営に携わる。
「Printworks Studio Shibuya」https://printworksstudio.com/
撮影:櫛ビキチエ 編集:篠宮奈々子(DECO) 企画制作:國學院大學