学部長挨拶

2015年4月1日更新

八百万神、共咲!

 神道文化学部は、本学「建学の精神」である神道精神を体して、「自国の伝統を省み、国際的な視野をもって学ぶ人材」、言いかえれば「国際化時代にふさわしい、日本人らしい日本人」を育むことを目指しています。こうした「学びの仲間」として集う皆さんを、私たちは心から歓迎します。
 大学での学びは、もはや受け身のものではあり得ません。それは、社会的創造(神道の言葉で言えば『修理固成』)の担い手として成長するための積極的・主体的な「学修」です。学生には、神道文化学部での「学修」を通じて、かけがえのない「自分自身」を、日本人としての「自分自身」を、しっかりと作り上げていってもらいたいと思います。
 大学生としての時間は、社会に出ていくための大切なステップです。それは同時に、将来への不安が渦巻き、さまざまな難問に直面する「産みの苦しみ」の時期でもあります。そうした時に力になれるよう、教職員をはじめ多くのサポーターが温かく見守っています。
 誰の人生にも、人生を変える「出会い」があります。学生の前には、さまざまな出会いのチャンスが、豊かに広がっていくことでしょう。
 国学者の本居宣長は、師の賀茂真淵と出会い、自らのライフワーク「『古事記』研究」に目覚めました。その一度限りの「出会い」が、江戸時代における国学の興隆に繋がり、ひいては本学における皆さんの学修にも、深いところで繋がってきているのかもしれないのです。
 学生の皆さんに、その『古事記』の「八百万神、共咲」という言葉を贈りたいと思います。日本神話の伝承によれば、天照大御神の岩戸隠れによって、世界は闇に閉ざされました。この危機に際して、八百万の神々は、まず全員が集い、ついでそれぞれの得意分野を生かして「祭り」を行いました。その祭りのクライマックスで、八百万の神々は、声を合わせて大笑いしたのです。その天地をとよもす哄笑を、『古事記』は「八百万神、共咲」と表現したのでした。
 神道文化学部に「学びの仲間」として集う皆さんが共に相携えて「学びの道」を歩んでいくことを、皆さん方の一人一人が「自分ならでは」の得意分野を生き生きと伸ばしていくことを、そして、晴れて学業成就の「喜びの輪」に連なることを、心から願ってやみません。

神道文化学部長 武田 秀章

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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