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國學院大學博物館特別展関連イベント「アイヌ文化を知る講座」を開催しました(令和7(2025)年9月6日)

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2025年9月6日更新

 令和7(2025)年9月6日、渋谷キャンパス学術メディアセンター常磐松ホールにて、「アイヌ文化を知る講座」が開催されました。

 本講座は國學院大學博物館で開催中の特別展「アイヌモシㇼ―アイヌの世界と多様な文化―」の関連イベントとして、国立アイヌ民族博物館から3名の講師を招いて開催するもので、およそ250名が聴講しました。

 まずはじめに笹生衛・研究開発推進機構長(神道文化学部教授)が挨拶し、続いて国立アイヌ民族博物館名誉館長の佐々木史郎氏「北方民族とアイヌ文化」と題してが講演しました。佐々木氏はアイヌ民族の居住地域に近い場所で活動する諸民族の生活に残るアイヌの文化から、多様な民族との交流や国という概念に生活圏が分断されていく歴史を、時代や地域の変遷から紐解きました。

 また同館展示企画室研究主査の小林美紀氏は「アイヌ語のさまざまな方言と地名」と題して講演。残された音声資料による聞き取りクイズをまじえながら、日本語とは異なるアイヌ語の表現を紹介し、ユネスコにより「消滅の危機にある言語」とされたアイヌ語の継承活動の大切さを強調しました。最後に同館展示企画室室長補佐の宮地鼓氏が「アイヌの装い」と題し、動物の毛皮や魚の皮、植物の繊維や交流の中で入手した布等の多様な素材おで作られた衣服や施されたアイヌ特有の文様の刺しゅうなど、現存する衣服の例をあげて解説しつつ、博物館の復元制作を通じて技を再現する試みも含め今なお続く服飾文化の継承活動を紹介しました。

 

 

 

 また同日午後5時より、阿寒湖文化保存協会による「アイヌ伝統芸能ー歌と楽器ー」の公演も開催され、3名のアーティストよる歌や楽器(口琴のムックリや五弦琴のトンカラ)演奏、踊りをおよそ250名が参加しました。数名の参加者がアーティストとともに踊りや遊び歌を体験する演目や参加者全員が壇上のアーティストにならって踊る演目もあり、大きな歓声と拍手喝采の中、公演は終了しました。

 

 

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