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令和7年度第3回法学会講演会が開催されました(令和7(2025)年11月18日)

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2025年11月18日更新

 國學院大學法学会主催による令和7年度第3回法学会講演会「人と人の”縁”がつなぐ未来」が、令和7(2025)年11月18日に渋谷キャンパスで開催されました。

 講師には、奈良県磯城郡田原本町の町⾧を務めている高江啓史氏を迎え、どういった経緯で田原本町の町長に就任したのか、どのような取り組みを実施しているのかなど幅広くお話しいただきました。

 講演会前半では、「縁」が高江氏の人生とキャリアにおいていかに重要であったかを語り、松山大学から法務省、そして現在の町長職に至るまでの経緯を説明されました。後半では、まちづくりにおける「競争自治」の理念を展開し、行政サービスを無償化する安易な政策ではなく、住民や企業など多様な主体がリスクと責任を負って参画する仕組みの重要性について語りました。

 自身の経験から「何者かになろうとする人生は尊い。しかし、「縁」を大切にして、巡りあわせを受け入れながら歩む人生もまた尊い。意志があって「縁」があり、「縁」があって意志が生きる。そこにこそ、人の道の調和がある」と学生たちへメッセージを残しました。

 講演会終盤では、学生とのパネルディスカッションが行われました。「田原本町では、小学校の統合があったと思うが、その際も住民を交えた会議が行われたのか」という学生からの質問に対して高江氏は、「保護者を含めた当事者たちと何度も会議を実施した。政治はロジカルではない。だからこそ、腹を割って話して信頼を積み重ねていくことが重要だ」と答えました。

 参加者たちは、講師の説明に熱心に耳を傾け、要所でメモを取りながら理解を深めている様子が見られました。

 

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