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神道文化学部 入学者募集の一元化・カリキュラム改定について(令和8年度入学者より適用)

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神道文化学部

2025年6月11日更新

 「神道を中心とする日本の伝統文化」、さらには「内外の諸宗教及び関連する宗教文化」を学びの対象とする國學院大學神道文化学部は、平成14(2002)年度の開設より、関係各位のご支援をもちまして、幸いにも志願者の学びの関心を集め続けており、全国の神社をはじめ、官公庁や一般企業などに、卒業生を輩出して参りました。
 他方、学部をとりまく環境は20年前とは変わり、少子化が進むとともに、文化間の相互理解の必要性も高まりを見せております。この変化を受け、神道文化学部では、令和8(2026)年度より、高い志向性と一定の学力を有する学生に対する教育環境の一層の整備をはかるため、従来昼夜の区分を設けていた入学者募集を一元化いたします。
 一元化がなされた後も、多様な学生のライフスタイルに対応するため、これまで同様、夜間時間帯を中心とした授業履修が可能な時間割編成を実施いたします。あわせて、当該年度入学者より、専門的な学びの基礎力の修得と、現代社会に貢献し得る実践力が獲得できるよう、カリキュラムを改定いたします。
 どうか事情をご斟酌いただき、学部に対し、引き続きご鞭撻賜りますよう、お願い申し上げます。

新カリキュラムについて

1. 実践力を身に付けた神職の養成に向けた科目・コースの新設

 少子高齢化・地方の過疎化が進む中、神社の持つ地域の文化的拠点としての役割に注目が集まっています。そこで、神社と地域社会とのかかわりを深く学べる「神道と社会貢献Ⅰ・Ⅱ」や、神社等の文化財に関する専門的知識などが得られる「宗教と文化財保護Ⅰ・Ⅱ」を新設します。
 また、在学中に昼間に神社で継続的に奉仕し、卒業後は神社の神職として社会貢献を果たすことを志望する学生を主対象に、「実践的神職養成特別コース」を設置します。このコースを受講する学生は、夜間時間帯に開講された必修科目と、特別クラスの祭式授業(一部)、及び3・4年次の基幹演習(ゼミ)を履修することで、志望を果たすための学びがしやすくなります。

2. 基礎力を培い、現代社会で生かせる、宗教文化関連科目の新設

 宗教文化に対して関心の深い学生のため、その基礎力を高める「宗教人類学Ⅰ・Ⅱ」「宗教とこころⅠ・Ⅱ」や、現代社会と宗教文化とのかかわりの深さを詳細に知るための「宗教文化と現代社会Ⅰ・Ⅱ」「宗教文化とメディアⅠ・Ⅱ」を新設します。
 さたに、宗教文化の学びの手法として重要な意味を持つ、フィールド調査の基礎を修得するための、「宗教文化調査基礎」を開講し、多様な学びの関心に対応します。

3. きめ細かい指導と国際化のための基幹演習科目のセメスター化

 いわゆるゼミにあたる、3・4年次の基幹演習科目については、段階的な指導体制の確立と、短期留学・留学生への対応を目的としたセメスター化を実施します。このことにより、自らの指向性に沿ったテーマで、学びの集大成である演習論文をまとめやすくなります。

 このほか、既存の科目についても内容の見直しをするとともに、専門教育科目と共通教育科目それぞれについて、卒業に必要な単位数を変更しました。
 改定後の3ポリシーや、カリキュラム・マップについては、次をご覧ください。

改定後の学士課程教育3ポリシー

卒業認定・学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

DP-A 知識・技能

(DP-A1)神道を中心とする日本の伝統文化と社会のあり方に関する基礎知識を身につけている。
(DP-A2)国内外の宗教文化に関する基礎知識を身につけている。
(DP-A3)神道文化や宗教文化および日本の伝統文化を社会の中で継承・展開するための知識・技能を身につけている。

DP-B 思考力・判断力・表現力

(DP-B1)神道・宗教に関わる古典や資料の理解にもとづく思考力や判断力を身につけている。
(DP-B2)フィールドワークや実技・実習などによって、現代社会の諸事象を考察し、判断する力を身につけている。
(DP-B3)神道文化・宗教文化について身につけた知識・技能を文章・言語で表現できる。

DP-C 主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度

(DP-C1)神道を中心とする日本の伝統文化を自ら協働して学ぼうとすることができる。
(DP-C2)国内外の宗教文化について多角的な視点から議論し協調することができる。
(DP-C3)多様な人々と協力しながら課題解決に取り組むことができる。

 以上の教育目標を達成するために設けられた授業科目を履修して所定の単位を修得し、かつ、共通教育プログラムにおいて所定の単位を修得した者に、学位を授与します。

教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

 神道文化学部(神道文化学科)における、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)達成を目的とする教育課程(カリキュラム)の編成・実施方針のうち、専門教育に関するものは次の通りです。

CP-1

 1・2年次対象の必修講義・演習科目群として「専門基礎科目」を設置。神道を中心とする日本文化や国内外の宗教文化の基礎を学ぶことで、関連する事柄への基本的知識や、史資料に基づく思考力などを身に付けることができる。主にDP-A・DP-Cに対応。

CP-2

 2・3年次対象の選択必修講義科目群として「基幹講義科目」を設置。神道に関する研究の基本となる知識や関連する史資料に基づく思考力、神道文化を主体的に発信する態度などを身につけるための「神道文化科目群」と、宗教文化に関する基本的知識や、現代社会の諸事象を考察する能力を得るための「宗教文化科目群」で構成。主にDP-A・DP-Bに対応。

CP-3

 3・4年次対象の演習科目群として「基幹演習科目」を設置。他の科目群の学びの成果を生かしつつ、主体的な関心に基づく神道文化・宗教文化に関する発表や、学部での学びの集大成となるレポート・論文作成を通じ、社会でも通用するコミュニケーション力や表現力を高めることができる。主にDP-Bに対応。

CP-4

 選択講義・実技科目群として「展開科目」を設置。「神職基幹科目群」「神職社会実践科目群」「宗教文化科目群」「伝統文化科目群」で構成され、現代社会との関連性に軸足を置いた神道を中心とする日本文化・国内外の宗教文化の専門的知識・技能のほか、それらを理解し説明できる能力や、多角的な視点から考える態度などを身につけることができる。DP-A・DP-B・DP-Cすべてに対応。

CP-5

 選択講義・演習科目群として「選択科目」を設置。神道文化・宗教文化とその関連領域に関する専門的ないし多角的な学びを通じ、これらの文化を広く社会に生かすための知識・技能や、主体的に学ぶ態度などを身につけることができる。主にDP-A・DP-Bに対応。

 学修成果は、各科目の成績に基づき評価します。評価基準は各科目のシラバスで公開します。

カリキュラム・マップ
カリキュラム・ツリー

入学者受入れ方針(アドミッション・ポリシー)

◎求める人材、期待される入学者像

 國學院大學神道文化学部は、神道を中心とする日本文化への高い関心と、国内外の宗教文化を広く学ぼうとする意欲とを持ち、宗教・文化の継承者として、人々の共存や社会の発展に寄与しようとする人材を受け入れます。
 具体的には、次のような意欲・意志を持って、学びの成果を社会に活かそうとしている人材を求めています。

(1)神道の歴史・思想を学ぶ意欲を持つ者
(2)神道の社会的実践・社会貢献について学ぶ意欲を持つ者
(3)日本の伝統文化を深く学ぶ意欲を持つ者
(4)世界の宗教文化を広く学ぶ意欲を持つ者
(5)神社や神道系宗教団体の後継者として専門的な学びを志す者
(6)現代社会の文化と宗教との関係について広く学ぶ意欲を持つ者

◎入学者選考の観点

 人材受け入れのため、次の観点から受験生を選考します。

(AP1)神道を中心とする日本文化や国内外の宗教文化(以下「神道文化・宗教文化」)に関わる授業を履修するために必要となる高等学校卒業相当の知識と文章表現のための技能を身につけているか。〈知識・技能〉
(AP2)他者の考えを的確に理解し、自らの考えを理論的かつ簡潔にまとめ、ことばで正確に表現できる能力を有しているか。〈思考力・判断力・表現力〉
(AP3)神道文化・宗教文化を幅広く学ぼうとする意欲を持っているか。また、神道文化・宗教文化の学びの成果を活かして、社会への貢献を目指す意志を持っているか。〈主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度〉

※具体的な入試制度と観点との関連は別表の通りです。

アドミッション・ポリシー別表

◎入学までに身に付けるべき教科・科目

 神道文化学部に入学する学生には、入学後の教育内容との関係上、「国語」「地理歴史」「公民」「外国語(英語)」の学習を求めます。

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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