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神道文化学部主催 第10回「和歌講座」を開催しました(令和5年12月9日)

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小濱 歩

2023年12月12日更新

 令和5年12月9日(土)、3限~5限の時間帯で、3号館3303教室にて神道文化学部主催「学生のための和歌講座」第10回が開講されました。この講座は院友神職会より頂戴している学部教育補助費を活用して、平成24年度より実施されているものです。今年度の参加者数は5名となりました。

 講師は、歌人で作家の田中章義氏(第36回角川短歌賞受賞、本学兼任講師)にお務めいただきました。自己紹介の後、まずアイスブレイクも兼ねて、実際に詠まれた和歌の途中の句を一部隠して穴埋め状態にした上で、各人でふさわしい句を考えるワークが行われました。参加者ひとりひとりが、自分自身で考えた句を当てはめて読み上げ、またそれに講師がコメントや感想をつけるやりとりの中で、各々の参加者の個性も浮かび上がり、思いがけないアイディアには笑いや感嘆の声も上がるなど、和気藹々とした空気の中で進行がなされました。

 講座の中では、教科書でよく触れるような有名な和歌や、著名な歌人による和歌だけではなく、高校生や一般の人々、戦国大名・幕末の志士など意外な人物による和歌の数々、家族について・生死についてなどテーマ別の和歌、そして國學院大学生が詠んだ平和への祈りを込めた和歌などが紹介され、参加者はそれぞれ自身の心の琴線に触れた歌をピックアップして、講師や他の参加者とともにじっくりと鑑賞しました。また、天皇・皇族によって詠まれた御製・御歌についても特に紹介がなされ、天皇の大御心について学ぶ機会がもたれました。

 また、鑑賞の時間を経て、和歌の実作にも挑戦し、講師の提示したお題に応える形でひとりひとりが和歌を披露し、暖かい拍手で迎えられました。

 今回の参加者は5名と、例年に比して少なめではありましたが、それでも、古典や和歌についてあまり興味がなかったが今回の講座を何となく覗いてみたという人もいれば、『万葉集』などの古典和歌に関心があるという人、自らも和歌を詠んでみた経験がある人まで、様々な顔ぶれが揃い、講師を囲んで和歌の鑑賞と実作を行う中で和やかな交流の時間がもたれました。講座の終了後、学生からは「あっという間の3時間だった」「参加して良かった」との声も寄せられ、有意義な体験になったことが窺われました。

 お忙しい中、大変懇切な講義とご指導をいただいた田中章義先生に、改めて心より御礼を申し上げます。

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

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