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渋谷近現代研究会公開シンポジウム「松濤と代官山の暮らしを探る」が開催されました(令和5(2023)年12月10日)

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総合企画部広報課

2023年12月11日更新

 令和5(2023)年12月10日に渋谷近現代研究会が主催し、國學院大學研究開発推進センターが共催する「渋谷近現代研究会公開シンポジウム『松濤と代官山の暮らしを探る――戦前期渋谷の住宅開発と生活空間』(※)」がヒルサイドプラザ(代官山ヒルサイドテラス内)において開催されました。
※後援:渋谷区・佐賀大学地域学歴史文化研究センター
 協力:朝倉不動産株式会社

 冒頭で主催者挨拶として根岸茂夫・國學院大學名誉教授(渋谷近現代研究会代表)より「渋谷近現代研究会の調査と研究の成果の一端を地域の方々に聞いていただき、松濤と代官山を中心に戦前の宅地開発と生活空間の問題についてお示しすべく、このシンポジウムを開催いたしました。このシンポジウムにより松濤・代官山、さらに渋谷・東京の歴史における皆様の認識に役立ち、地域の方々との連携が進み、研究がさらに発展することを願っております」と挨拶されました。


 続いて手塚雄太・國學院大學文学部史学科准教授より「今回のシンポジウムを目指すところは、渋谷の住宅地が誰によりどのように形成されていったのか、鍋島家・朝倉家などの歴史の担い手の事例を元に考えてみたい。そして戦前期の松濤・代官山・渋谷にはどんな人たちが暮らしていたかということを、貴重な資料から考えていきたい」と趣旨説明が行われ開幕されました。

 第一部報告では、主に「松濤地域・鍋島家」に関する報告が以下3名より行われました。
 報告① 「鍋島侯爵家の渋谷開発」田原光泰氏(白根記念渋谷区郷土博物館・文学館学芸員)
 報告②「鍋島侯爵家の生活空間と家政構造」内山京子氏(國學院大學栃木短期大学准教授)
 報告③「鍋島家と肥前協会名簿の周辺」青木歳幸氏(佐賀大学特命教授)

 第二部報告では、主に「代官山地域・朝倉家」に関する報告が以下3名より行われました。
 報告④ 「戦前期渋谷の宅地開発と共託社」手塚准教授
 報告⑤「戦時期における渋谷の借家層と住宅環境」根岸名誉教授
 報告⑥「西郷山公園域の生活文化」髙久舞氏(帝京大学講師)

 第三部は、上記の報告者6名に加えて、宮本誉士・國學院大學研究開発推進機構教授と富田紘次氏(公益財団法人鍋島報效会事務局長)の司会のもと、コメンテーターとして上山和雄・國學院大學名誉教授、伊藤毅氏(東京大学名誉教授・青山学院大学客員教授)を迎え入れディスカッションが行われました。

 それぞれの報告者の報告内容をクロスオーバーする形でのディスカッションが展開され、白熱した議論が交わされました。

このページに対するお問い合せ先: 総合企画部広報課

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