令和4年11月12日、國學院大學人間開発学会主催の「國學院大學人間開発学会第14回大会」がたまプラーザキャンパスで開催されました。
昨年に続き、対面で開催された本学会には学会所属の在学生や教員のほか、卒業生や学外の賛助会員など、50人ほどが参加。
成田信子・人間開発学会会長(人間開発学部長)による開会の挨拶の後、第1部の研究発表が行われました。
登壇した藤田大誠・人間開発学部教授は、「近代日本の高等教育機関における運動部活動に関する一考察―大正・昭和戦前期の國學院大學を事例として―」と題し、戦前の國學院大學における部活動の活動状況や神社界との関係性について、当時の文献や資料をもとに発表を行いました。
第2部の研究セミナーでは、原英喜・人間開発学部教授、野澤純子・人間開発学部教授、前田麦穂・人間開発学部助教、清水香・人間開発学部助手の4氏がそれぞれ登壇し、自身の研究とその成果について報告を行いました。
第3部は、渡邉雅俊・初等教育学科教授を研究代表者とした、令和3年度人間開発学部共同研究「専門教育につなぐ初年次教育ー4年間の学びを見据えた導入基礎演習で活用できるワークシートの作成―」の成果を報告。
人間開発学部1年生の必修授業である「導入基礎演習」の受講学生に対して行ったアンケートをもとに分析した研究結果を報告しました。
第4部は、令和3年度「國學院大學人間開発学会研究奨励賞」表彰が行われました。
この賞は、人間開発学部紀要である「國學院大學人間開発学研究」の掲載された論文において、最も内容が優れ、継続的な研究の進展が期待される論文の著者に与えられるもので、令和3年度発行の第13号において掲載された、成田会長の著した論文「言葉の学びから考える「人間開発」:「モチモチの木」の授業で子どもたちが学んだこと」が受賞。
続いて行われた成田会長による受賞者記念講演では冒頭、学部名となっている「人間開発」とは何か、国連開発計画(UNDP)の「人間開発報告書」の一部を引用して説明を行い、研究の要旨、観察中の気付きを説明し、今後の発展的研究への展望を述べました。
各教員による発表の終了後には、参加者からの質問が多く寄せられ、活発な議論が予定時間を超えた17時20分まで交わされました。