令和8(2026)年1月31日、國學院大學博物館にて、企画展「性別越境の歴史学-男/女でもあり、女/男でもなく-」関連トークイベントが開催されました。今回はドラァグクイーンのマーガレット氏とバビ江ノビッチ氏を迎え、同館ホールにはおよそ500人の聴講者が来場しました。
トークでは、日本においてドラァグクイーン文化が社会に根付く歴史が語られました。特に1990年代の映画の影響により認知が進む中で、その最初期から「ドラァグ」文化に通じてきたマーガレット氏が「ドラッグ(危険薬物)」との混同を避けるため、「ドラァグ」と表記することを提唱したエピソードも紹介されました。
近年、ドラァグクイーンのメディアでの露出が増える一方で誤解も少なくないことから、お二人はドラァグとは「別の自分になること」ではなく、装いを通して「一番ど真ん中の自分を表現すること」であると説明し、理解を深めるためのコミュニケーションの重要性を強調しました。
また、マーガレット氏はLGBTQ関連の書籍や雑誌など約2万5000点を収集していることに触れ、消えやすく誤情報も多いインターネット情報に対し、当時の生活や人生を伝える「紙の資料」を保存する意義を訴えました。終始和やかな雰囲気の中で質疑応答も行われ、同展の企画を担当した三橋順子氏もまじえ、活発な意見交換がなされました。

企画展「性別越境の歴史学-男/女でもあり、女/男でもなく-」は2月23日(月・祝)まで開催。この期間は開館日程が通常とは異なる場合があるため、必ず國學院大學博物館のホームページをご確認の上、お出かけください。
また企同展の企画を担当した三橋順子氏による展示紹介動画もオンラインミュージアムで好評配信中です。
