NEWS

神道文化学部新任教員のご紹介(平藤教授)

  • 神道文化学部
  • 在学生
  • 受験生
  • 企業・一般
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年5月25日更新

 

平藤喜久子教授は、令和3年4月より神道文化学部の専任教員となりました。
ここでは、学生に対する印象や研究の内容などについて、対話形式で紹介します。

―新学期が始まってしばらく経ちましたが、授業などを通じて、神道文化学部の学生にどのような印象をもたれていますか。
今年度は、コロナ禍により遠隔授業と対面授業が混在するという初めての状況になりました。いずれの授業でも履修者がこれまで以上に真面目に授業に取り組んでいることを実感しています。進路についても、早いうちから考えている学生が多いようで、正直、「しっかりしているなぁ」と思うことも多いです。遠隔授業であっても、K-smapyのQ & Aから興味を持った分野の参考文献を質問したり、自分の解釈をぶつけてきてくれたりします。神話に関心を持つ学生が多いようでうれしく思っています。
―先生のご専門は神話学と伺っています。研究の内容を教えてください。
神話学は、神話をさまざまな角度から分析し、そこから文化の成り立ちや人類の足跡、さらには人類に普遍的な思考などを考える学問だと思っています。とくにわたしは神話がどのように人々によって解釈され、描かれてきたのか、という点に興味を持ち、そこから人間にとって神話とは何なのかを追究しようとしています。
―どのようなきっかけで神話学に関心を持ったのでしょうか?
子供のころから星座の話が好きで、ギリシャ神話には関心を持っていました。高校生の頃にたまたま手に取った本で、こと座の起源を語るオルフェウスの神話とイザナキの黄泉の国訪問の話が似ていることを知り、その謎を解きたいと思ったことが神話学を学ぶきっかけとなりました。まだその謎は解けませんが、これからも考えていきたいテーマです。
―神話に関心を持っている学生も多いかと思います。先生が担当している基幹演習(3・4年のいわゆる「ゼミ」)の様子を教えてください。
今年度からはじめて3年生のゼミ(宗教学演習)を持つことになりました。「世界と日本の神話と神々」がテーマで、日本の神話だけでなく、メソポタミアやギリシャ、インドなど、さまざまな地域の神話に取り組む学生たちが参加しています。ユニークな分析視点を持つ学生もいて、わたしも知らなかったことを発表したり、意見として述べてくれたりするので、とても楽しく刺激的な時間となっています。
―最後に今後の抱負を聞かせてください。
研究面では、現代アートなどで神話や神々がどう表現されているのかというテーマに取り組みたいと思っています。マンガやゲームなどポップカルチャーの神々については、学生のみなさんのほうが詳しいと思うので、いろいろと教えてもらいながら、一緒にディスカッションをしたいと思っています。

平藤教授の今後の研究教育にご期待ください。

平藤 喜久子

研究分野

神話学 宗教学 宗教史

論文

「戦間期の神々―多神教の諸相」(2023/09/08)

比較神話学から読む『遠野物語』(2022/06/24)

このページに対するお問い合せ先: 神道文化学部

MENU