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明治神宮には狛犬がいない?

五感体感、日本。~留学生の日本フィールドワーク~

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神道文化学部准教授 藤本 頼生

2017年1月23日更新

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國學院大學で学ぶ留学生たちは、明治神宮を訪れました。そこで神前式を目にした留学生の疑問に、本学教員が回答します。

狛犬

Q.なぜ明治神宮には狛犬がないのですか?神社には狛犬があると期待しましたが、見えませんでした。何か理由があるのですか?

A.本殿に置かれる明治神宮の狛犬

 明治神宮では、境内に狛犬はありませんが、神様をお祀りしている本殿という建物の最も奥にあたる「内陣(ないじん)」と呼ばれる場所に狛犬は置かれています。

 一般的に「神使(しんし)」と呼ばれる狛犬が神社の境内や参道に置かれるようになったのは、江戸時代に入ってからで、それ以前は、主に神社の本殿の中に置かれていました。

 現在、狛犬は、神社において神々が鎮まる神聖な場所を守る役割を担っていますが、元々は平安時代に皇居の建物の中で、扉や簾、敷物を押える道具の一つとして置かれていました。その後、神社にも置かれるようになり、最初は本殿の中に置かれていましたが、時代が下ると本殿の扉の外や拝殿の前、鳥居の横など参道の途中など境内に置かれるようになりました。

 明治神宮は、大正時代に創建された神社ですが、神々をお祀りする場である「本殿」の建築様式は、平安時代から建てられてきた「流造(ながれづくり)」と呼ばれる様式です。流造は日本で最もポピュラーな社殿様式ですが、明治神宮では、この社殿が登場した平安時代の狛犬の置き方や境内の景観などにも配慮して、本殿の内陣に狛犬が置かれているのです。

 

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2017年1月23日付け、The Japan News掲載広告から

 

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