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【子育てリレーエッセイ】言葉を育む ―人とのかかわりの中で―

温かい声によって、豊かな情感や想像力、人への信頼感も育まれる

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人間開発学部准教授 吉永 安里

2018年6月29日更新

人とのかかわりの中で言葉を学ぶ赤ちゃん

 赤ちゃんは言葉を話せませんが、「お腹がすいた!」「おむつがぬれて気持ち悪い!」とさまざまなことを泣くことで大人に伝えています。泣くのは当然のこと。ピリピリ、イライラせず、赤ちゃんから親御さんへのメッセージと捉え、「お腹すいたかな?」「眠いのかな?」などと声をかけながら、おおらかな気持ちで応答してあげましょう。また、赤ちゃんは「泣く」だけではなく、ご機嫌な時に「アー」とか「ブー」など声を出すこともあります。赤ちゃんのそうした泣いたり、声を出したりする能動的な働きかけに周りの人が温かく応答してあげることで、赤ちゃんは人を信頼し、人とコミュニケーションをとって生きていくことを学んでいきます。テレビなどの情報機器から一方的に言葉を聞かせても学習効果はほとんどないと言われています。赤ちゃんと視線を合わせ、赤ちゃんからの発信に応えて、たくさん話しかけてあげましょう。

子どもの言葉の育ち

 2~3歳頃、急激に語彙が増え、あれ何、これ何と身の回りの物の名前を尋ねたり、もう少し大きくなると「なんでおひさまはあったかいの?」などと科学的な質問をするようになったりします。大人も困ってしまうような哲学的な質問をすることもあるかもしれません。こうした疑問は、子どもの思考が深まっていることの証です。親御さんが「どうしてだろうね?」と誠実に向き合い一緒に考えてくれることで、考えることや言葉を使うことの楽しさやよさを学んでいきます。時には間違った言葉を使うこともありますが、まずは子どもの「話したい気持ち」を伸ばすことが大切です。注意や指摘をするのではなく、日頃から正しい言葉で親御さんが応答してあげることで、自然に修正されていきます。

赤ちゃん、本、読み聞かせ

読み聞かせの力

 絵本の読み聞かせは、子どもが新しい言葉を覚えたり、お話の内容を理解する力を高めたりすることにつながると言われていますが、ただ読めばよいのではなく、大切なのはやはり人とのかかわりなのです。絵を指差したり、視線を交わしたり、お話の内容についてやりとりしながら読んであげるとよいでしょう。親御さんの体温を感じ、温かい声によって語られることで、子どもは安心してお話の世界に身をゆだねることができ、豊かな情感や想像力、人への信頼感も育まれていきます。子どもの年齢や発達、興味・関心、季節や行事に合わせて、さまざまな絵本をたくさん読み聞かせしてあげたいものです。

このページに対するお問い合せ先: 広報課

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