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記憶に残る体験と関わり方で有意義な夏休みを

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人間開発学部 准教授 寺本 貴啓

2019年8月12日更新

 本学では、令和2年度までFMヨコハマの番組『Lovely Day♡』にて、人間開発学部が提供するミニコーナー『SUKU SUKU SCHOOL』をお送りしていました。この番組は、人間開発学部の教員が、『子供が すくすく 育つ 』子育てワンポイントアドバイスを毎回紹介するもので、ここでは、今まで放送された内容をまとめたものを定期的に記事として配信しています。

2019年度は小学校の行事に沿った内容で、7/1-8/12の7回を担当したのは、人間開発学部の寺本 貴啓准教授です。

テーマは「夏休み」。その模様をお伝えします。

「雑談で終わらせない学校面談」

 長いお休みの前には、学校面談がありますが、雑談で終わってしまったとよく聞きます。ここでは子どもの成長を促すにはどうしたらよいかという気持ちを持って臨みます。経験豊富な先生に休み中の過ごし方やこれから何をしたらよいかという前向きなアドバイスをもらうような相談をしてみましょう。思いがけないアイデアをくれたり、ノウハウを教えてくれたりします。ただし、自分の子どものことばかりのお願いで先生に負担をかけ過ぎてしまうなど、他のお子さんとの公平性に欠ける発言には気をつけましょうね。

「夏休みは子どもに体験を。声かけの工夫をして」

 せっかくの夏休みは記憶に残る体験をさせてあげたいとみなさん思いますよね。おすすめなのは工場見学やキャンプ、バーベキュー、虫や魚を採りに行くなどです。一方でわざわざお出かけでなくても、家で植物を育てる、ベランダから夜空を観察してみるといった、これまでやったことのない経験を親子で一緒に行うのもいいですね。こうした体験の延長で、自由研究につなげることもできます。そのときは、子どもに一人でやらせるのではなく、親御さんが少し声をかけるだけでだいぶ変わるものです。外で子どもが疑問に思ったことがあったら、「どうして不思議に思ったの?」「じゃあ、それ調べて見ようか」と促してみましょう。さらに継続してできるように「この時どうなったの?教えて?」「それノートに書いておこうか」など途中で励ましの言葉をかけるなども良いですね。手伝うのではなく良いタイミングで声かけをしてあげることが大切です。

「いろいろな人との関わりを」

 帰省などでの祖父母や親戚との関わりは、社会性や人間関係を学ぶ良い機会になります。子どもにいろいろな世代の人との関わりを持たせてあげると良いですね。また、親御さんにとっても普段会わない親戚に会うことで、自分について考えたり、これまでを振り返ったりすることができる時です。 

 まとまった時間のとれる夏休み。この機会にちゃんと子どもと向き合えているか、子どもがどんなことを考えているか思い返し、親子の成長のためにうまく使ってほしいです。

 

 

 

 

寺本 貴啓

研究分野

理科教育学、学習科学、教育方法学

論文

新学習指導要領における小学校理科の評価の在り方と指導に関する一考察-新しい観点別学習状況の評価で指導がどのように変わるのか-(2021/03/01)

1B2-A26 小学校第6学年「電気の利用」単元の発熱教材の条件に関する研究 : 短時間で大きな温度差が出るよりわかりやすい実験条件とは(インタラクティブセッション,学びの原点への回帰-イノベーティブ人材育成のための科学教育研究-)(2014/09/13)

このページに対するお問い合せ先: 広報課

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