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読書は親子のコミュニケーション

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人間開発学部 准教授 吉永 安里

2019年12月9日更新

 本学では、令和2年度までFMヨコハマの番組『Lovely Day♡』にて、人間開発学部が提供するミニコーナー『SUKU SUKU SCHOOL』をお送りしていました。この番組は、人間開発学部の教員が、『子供が すくすく 育つ 』子育てワンポイントアドバイスを毎回紹介するもので、ここでは、今まで放送された内容をまとめたものを定期的に記事として配信しています。

2019年度は小学校の行事に沿った内容で、10/7~11/11の6回を担当したのは、人間開発学部の吉永 安里 准教授です。

テーマは「読書」。その模様をお伝えします。

「読書は親子のコミュニケーション」

 小さな子どもたちは、読み聞かせを通して、大人がどういうところで驚いたのか、楽しんでいるのかを観察しています。また、小さい時期に読んでもらった本の影響は大きく、大人になってもずっと脳裏に残っています。読み聞かせを通じて、絵本の中の豊かな世界を親子で共有できることは素晴らしいことです。本には子どもの想像力や言葉を育む力があるほか、保護者と子どもの間を繫ぐ役割といった一石二鳥、三鳥ともなる素敵な要素があります。

 小学生になると宿題などもあって、家でお子さんが一生懸命音読の練習をすることがあると思います。この時親御さんは、聞き流したりせず、真剣に聞いてあげて、褒めることやコメントなどをしてあげてください。親がきちんと聞いてくれたということで、お子さんは「親が自分に関心を持ってくれている」と感じることができます。また、親が楽しそうに聞いてくれたり、褒めてくれることで、お子さんが「本を読むことが楽しい」と感じるきっかけになります。そしてスラスラと読めるようになると、理解も深まり、より本が好きになるものです。

「親は本選びのソムリエ」

 では、お子さんにどんな本を選んであげたら良いのでしょうか?本が大好きで一人でどんどん読み進められる子はともかく、そうではないお子さんには、少し大きくなってからも親御さんが読み聞かせをしてあげても良いのです。好きな乗り物や昆虫の図鑑、お友達が読んでいる本や漫画などでも良く、興味のあるものから入ると良いでしょう。まずはお子さんが「本を好きになる」ことが大切です。

 お子さんがどういうものが好きなのか傾向がわかったら、その上でもっと世界が広がるような本を勧めてみてください。例えば、動物が好きな場合は、知識を深める図鑑以外にも、動物に関わる仕事を紹介する本や、「シートン動物記」のような物語、動物が主人公の絵本など、さまざまな観点の本を薦めてあげてみてください。ブックガイドなども参考にして一緒に探すこともコミュニケーションとなります。

 また、本によっては幅広い年代の子どもが読めるものもあります。例えば『葉っぱのフレディ』は絵本ですが、生き物の生と死が描かれていて哲学的でもあり、高学年の子どもにもとても人気です。また、宮沢賢治の『注文の多い料理店』は、小さいお子さんには文学の入口としては難しいかな、と思われるかもしれませんが、絵本や小学生向きにリライトされたものもあり、小学1年生でも大好きだという子もいます。親御さんはお子さんのタイプや成長に合わせて上手に本を選んであげてください。 

 高学年になって親子の会話が少なくなってきた時でも、本の話題が親子をつなぎ止めてくれることもあります。年齢が上がると、親子で本を共有することもできますね。同じ本を通じて、感想を聞いてみるということであったり、本を間に介すとお子さんともいろいろな年代でコミュニケーションが取りやすくなり、親子の良い関係が継続できます。

吉永 安里

研究分野

幼児期のことばの発達、小学校国語科教育

論文

『おおきなかぶ』における幼小の指導の連続性ー読みの環境構成と指導内容の観点から―(2021/05/10)

コロナ禍における幼小接続の取り組み(2021/03/10)

このページに対するお問い合せ先: 広報課

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